ようこそ。 ページ17
貴方side
────久しぶりだった。
自分の技術と対面するのも、この場所も。
あの時もそうだった。
上下左右から向かってくる暗殺集団をなぎ倒したっけ。
「っ、しつこいなっ!」
上から覆い被さるように向かってくる刀をはじき飛ばす。
その瞬間、右から飛んできたクナイに気づいた。
「っ、」
「どーこ見てんだったく。」
「銀時……!!」
私の目の前に立ちはだかる木刀に安心感を覚える。
七年前とは違う、いろんな事が。
「おいA!!これじゃあキリがねぇ!!
ここは俺の部隊が引き受けた、お前らは先にいけ!」
「虎が!?アンタが行けるわけ!?」
「テメェ舐めてんなコラァ!!!
とっととあのガキども取り戻してずらかりてぇんだよコノヤロー!!」
「あーそーかい!!!」
虎の言葉を信じて階段をかけ上がる。
後ろから付いて来る敵に、仲間が応戦してくれる。
だけど、最上階についたのは私と銀時だけだった。
「おや、なにか騒がしいと思ったら、
来てくれたんですね、紅さん。」
捨てた名前を未だに呼ばれるのは、気に食わない。
「────君は、どれだけ私をイラつかせれば気が済むのかな?」
「イラつかせるつもりはないのですが……。
すみません、これが『壱』の性格なもので。」
男が、振り向いた。
『壱』。暗殺集団の現頭領。
「ようこそ、紅さん。」
21人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
MiUmIu(プロフ) - vict tm 0206さん» コメントありがとうございます!今、低更新ですが……なんとか進めていきたいと思っていますのでよろしくお願いします!! (2017年4月22日 23時) (レス) id: 042c49640d (このIDを非表示/違反報告)
vict tm 0206(プロフ) - 続きが楽しみです! (2017年4月22日 14時) (レス) id: 260e4dcf34 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:MiUmIu | 作成日時:2017年4月12日 23時