信じて強気に爆弾で。 ページ15
貴方side
「銀時ー!!!」
今度は定春のみが起きた万事屋に滑り込む。
「銀時ー!?」
思いっきり襖を開けて、丸まった布団を剥ぎ取る。
「んだよ……さみーだろ……。」
「んなこと言ってる場合じゃないわボケ!
新八と神楽がっ!」
「遊びに行ってランナウェイしちゃったって?そりゃあ良かったハイおやすみ。」
「……蹴飛ばすよ?」
「すみませんでした。」
気を取り直して、take2。
「これ見て。」
「あん?なんだこの手紙。」
手紙を裏にしたり表にしたりしていたが、写真にやっと目を通した。
「……なんだこれ。」
「昨日言ったヤツらが、やったみたいなんだ。」
「なんで新八と神楽が、」
「……私のせいだ。
私を、おびき出すために……。」
私と、虎を。
きっと、七年前からの復讐を、果たすために。
「むぐっ!?」
パチン、といい音がして、頬が挟まれる。
「お前のせいじゃねぇ。
だから、しっかり前向いてろ、な?」
銀時の大きな手が、冷えきっていた私を温めてくれる。安心させてくれる。
「……うん。
ありがとね、銀時。」
「おう。
明日の朝に来いってんだろ?だったら出来ることは沢山ある。」
「虎はかつての仲間達を集めてくれるみたい。」
「それなら上出来だ。
じゃあ、俺達は何する?」
「へ?」
私達……?
私達は……。
.
「ば、爆弾作り……?」
「何故。」
「い、いや、
一気に掃討できるかなーって。」
「テロリストか。
新八と神楽が待ってくれてるってことを思って、強気にいくことだ。」
「強気に……。」
「……ま、五年前は滅茶苦茶やっていたんだろ?
今回だけ、それを思い出せ。」
「……忘れかけた記憶を思い出すのはなかなか至難だよこの歳は。」
「認知症早くね?」
21人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
MiUmIu(プロフ) - vict tm 0206さん» コメントありがとうございます!今、低更新ですが……なんとか進めていきたいと思っていますのでよろしくお願いします!! (2017年4月22日 23時) (レス) id: 042c49640d (このIDを非表示/違反報告)
vict tm 0206(プロフ) - 続きが楽しみです! (2017年4月22日 14時) (レス) id: 260e4dcf34 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:MiUmIu | 作成日時:2017年4月12日 23時