ワンダーランドII【約束のネバーランド】

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☆




脱獄まで後六日。今日は敷地内で訓練だ。

銃、剣、槍、火薬の武器の練習をする。





「A」

Rとの合同練習の為、班員を見ていたAを呼ぶ。



「なに？」

班員リストに成果を書き込みながらAは言った。

コイツは何も知らない。
ノーマン達のことも知らずに、この現状を受け入れている。





「────明日なんだけど」

「え？」






.







.




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「朝飯、ロールパンにしよ」


「......は？」







悪いなノーマン。
六日後の脱獄には、俺達はそっちに行かない。

普通に実践訓練と称して、お前らとは反対の方向へ行く。
そしてそのまま一日を終える。
こうすれば、もう完全に繋がりはなくなる。


あとはもう関わらない。
たとえこのハウスに来たとしても、『武力』で追い返してやる。





「何言ってんのよ......。随分と機嫌がいいじゃない」

「いいだろたまには。俺の願いを聞いてくれよ」

「勝手にしなさいよ......私はなんでもいいわ」

「お前の要求は聞いてねぇよ」

「なにその面倒な感じ。本当にどうしたのよ」








俺は失いたくないんだ。もう何も。


希望も、未来も








.







大切なものも。








.









どこかへ行ってしまうぐらいなら

閉じ込めておけばいい。
共に閉じ込められていればいい。









.







なぁ、そうだろ



A。





「何が何だか知らないけど、気分がいいうちに4歳児達をしっかり見といて。来年から班へ入れるんだから」

「ハイハイ了解」

「わかってんのかしらね......」



Aはリストを見ながらむこうへ行ってしまった。
俺もＬのリストを見る。







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1番上の俺は、17歳。
来年、またここで1つ歳をとる。


何年経っても、俺はずっと子供のまま。






.






だってしょうがないだろう。

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