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おやすみ ページ37
＊
「…違った？」
Aは笑わずに
いつも通りの、真顔に近い顔で
聞いてきた
僕の手をぎゅっとしたまま
＊
マルヤマは動かない
たぶん違ったんだろう
「マルヤマ、正解は？」
モゾモゾと動き出して
マルヤマは寝ながらあたしを抱き締めた
緊張して
目を瞑った
「どしたの…」
「ごめん、可愛すぎた」
「…離れて？」
もっと好きになっちゃうから
「あっ!ごめん」
顔が見えるくらいに離れた
でも
もう一回あたしからだきついた
ねぇ、すきだよ
マルヤマ
すき、
すき、
本当に
すき
マルヤマの握っている手を
両手で包んだまま
目を瞑った
もう
マルヤマの顔は見れない
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作者名：みくや
| 作成日時：2016年6月11日 5時
