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【晴矢side】
「救急車に消防車は？！」
「もうすぐ到着するはずだ！」
まだ空は明るい。青く澄み切った空に上がる煙。
Aと高いと眺めたこのホテルも、今は赤い炎で包まれていた。
そして、隣にいるはずのAはいない。
ある人が言っていたことが確かだったら…
「美咲を助けに言ったって…」
「！…一ノ瀬…」
「確かに美咲、火事の時いなかった…」
「あの阿呆、助けに行ったのか！」
入口も火事のせいで瓦礫が崩れている。
中には入れない。
「晴矢…」
「俺は！…あいつを助けに行けないのかよ！同じ代表だろ！」
「落ち着け！晴矢！」
「南雲！後で何度でもお礼する！美咲達を信じろ！」
今度は話してよ。晴矢のこともっと。
「…っ。わかっ、た」
こんなで死んだら承知しねぇ
【Aside】
「ぅっ」
「相川さん、もう無理ですよ！これ以上は…」
「なら、死にますか、こんな所で」
香川さんは大丈夫と言い張って、フラフラな足取りで講習会会場に行った。
非常階段は瓦礫で塞がっていた為、外からも見える講習会会場の窓に2人で向かっている。
私も今は、煙が体に回って苦しい。足首も赤く腫れ上がってじんじんする。
諦めたい。そう思った。
でも、諦めちゃいけない。そう言われた、気がした
大切な家族がいる。大切な幼馴染もいる。
大切な友達もいる。大切なパートナーだっている。
「香川さん、一ノ瀬さんが好きですか？」
フラフラな香川さんの手を握って、できる限り走った。足首、涼兄に怒られるよね。
でも、
「私は晴矢のこと、好きだとか思ったこと、ありません。出会いが最悪だし、私、学校では地味女なんで」
講習会会場に着いた。
そこで私は、香川さんを支えながらガラス窓の前に向っている。
「でも、香川さんは一ノ瀬さんと幼馴染で、お互いよく分かりあって、香川さんは一ノ瀬さんが好きでしょ。表情が好きって言ってた…です」
香川さんは否定せず、小さく頷いた。
それを見て、私は少し羨ましかったり。
「なら、一ノ瀬さんの為に諦めないで。ここで亡くなったら、一ノ瀬さん、どうなるか分かるでしょ。一ノ瀬さんも…多分晴矢も、私達のこと心配してると…多分」
「南雲さん、絶対…Aさんを待ってるよ」
香川さんは私が開けようとしていた窓を一緒に引っ張ってくれた。
そのおかげで、開かなかったガラス窓は開いた。
外には救急車や消防車がいた。
「それに、私達より、貴方達の方が羨ましい。」
「なんで？」
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーアイテム
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ラッキーカラー
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ラッキーナンバー
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西 - この方角に福があるはずです
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海空(プロフ) - 雨宮シロ@ブイブイさん» あああああありがとうございます！！！雨宮さんの大ファンなのでコメ来たとき本当に感動です！更新なかなかできずごめんなさい！！！でもそろそろ休みが入るので頑張ります！雨宮さんも新作頑張ってくださいね(´∀`) (2018年7月14日 20時) (
レス) id: 8893edf5cd (このIDを非表示/違反報告)
雨宮シロ@ブイブイ(プロフ) - とっても面白いです…！恋愛はくっつくまでが面白いんですよね！晴矢くんと夢主ちゃんがこれからどうなっていくか楽しみです！応援してます！更新は無理をなさらずがんばってください(*^^*) (2018年7月14日 16時) (レス) id: f499c0d44e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：海空 | 作成日時：2018年6月27日 21時
