箱入り娘は愛され娘【NARUTO×ワンピース】 (ページ39)

今日:12 hit、昨日:23 hit、合計:111,982 hit

39 ページ39

「せめてもう少しゆっくり飛んでください！！」

「…」

「無言で早くしないで！！」

「いい反応するよい」

「楽しんでます？！」

「どうだろうな
ほら、ゆっくりにしたから目あけてみろよい」

Aは不安を感じながら先程よりも緩くなった風のあたりを感じて目を開ける

「わぁ…！」

太陽の光に照らされダイヤモンドのように輝く海を見て顔を輝かせるA

「わっ！」

感動のあまり手を一歩前に出すとバランスを崩し前のめりになる

「おっと、気をつけろよい」

「ご、ごめんなさい

わぁ…！綺麗ですね…！」

そう目を輝かせるAを見て満足そうにマルコは息をつく

しばらく景色を眺めるとAは思い出したように声を上げる

「あ！！それより鳥さん！！
あなた話せるの？」

「そりゃあ人間だからな」

「…え？今なんて？」

「人間」

「降ります」

そう言ってマルコの体から飛び降りようとするA

「さっきまでの怯えはどこいったんだよい」

「これだけゆっくりだったら大丈夫です」

「これだけの高さから落ちたら死ぬよい」

「死ななければOKです」

「死ぬんだって」

のそのそと動くAをみてマルコはビュンッとスピードを上げる

「きゃぁぁ！！！な、な、な、急に何するんですか！！
」

ぎゅっと再びマルコの首に抱きつき、そう叫ぶA

「急に落ちようとするからよい」

「だったらさっきのとこに戻してください！！
ってきゃぁぁぁぁぁ！！！わかっ、わかりました！！わかりました！！降りませんから！！
スピード落として！！」

しばらくそんな茶番を続けると満足したのかマルコは再び最初のようにゆっくりと飛びはじめる

「はぁ〜というかそれより…知らない人に変なこと話しちゃってごめんなさい」

「何で謝るんだよい」

「お恥ずかしいところをお見せしたなぁって」

えへへと笑うA