36ー白ひげ海賊団ー ページ36
「どこに行くんだ？マルコ」
イゾウにそう声をかけられて振り向くマルコ
マルコの手は今にも飛び立ちそうな羽へと変わっている
しかしイゾウの姿を見ると羽を収めてイゾウに向き直る
「少し視察をしてくるんだよい
次の島に海軍がいたら面倒だからな」
「確か三つ島があるんだったか？」
「あぁ
この近くだと三つのうちの真ん中が近いはずだよい」
「そうか
気をつけて行けよ」
そんなイゾウの言葉に頷くとマルコは飛び立つ
しばらく飛ぶとお目当ての島が見つかりマルコは空から眺める
「(海軍が多いな
でも荷物運んだりしてるからもう出るところかもしれねェよい
もう少し様子見てみるか)」
そう思い羽を休める場所を探すとふと大荷物を持っているAの姿が目にはいるマルコ
「(一人であんな大荷物で大丈夫かよい…
あ、落と…さなかったな)」
ワタワタするAの姿に少し興味を惹かれたマルコはAの近くに降り立つ
「(へぇ
遠くから見ても綺麗な顔立ちだと思ってたが
こう近くで見ると…)」
マルコがAをじーっと見ていると
驚いたように目を丸くして固まっていたAの表情がみるみるうちにぱぁぁと輝く
「！」
そんなAにドキッとするマルコ
「も、燃えてる…？！わぁすごい君すごいね鳥さん」
「(鳥さん…)」
まるで子供のような言葉遣いに少し戸惑うマルコ
しかしそんなマルコをよそにAはずいっと身を寄せる
「青い炎纏ってるみたい！
すごいなぁここはいろんなものがあるんだね…！」
「(纏ってるみたいっていうか…纏ってるんだよい…
それにしてもここはってことはコイツも旅人か何かか？)」
そんなことを考えるマルコを興味深そうに眺めるとAは呟く
「ふふ、不思議そうにしてるみたい
人の言葉がわかるの？ってそんなことない…
んんっでもこんな鳥いるぐらいだし言葉が分かる動物が居てもおかしくないのかも？」
「(俺はイレギュラーなんだよい…)」
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作者名：ヘアリー | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/HAK/
作成日時：2022年10月9日 9時
