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あれから数日
シャンクスさん達は航海に出た
「ふぅ…」
朝の夢見の悪さからか本調子が出ない…
「おーどうしたAちゃん
お疲れか?
それともあの海賊達がいなくなって寂しいのか?」
「違います!」
「ははは!」
「Aちゃん!あんな奴らいなくてもここに色男がいるぜ!」
「ばーか、Aちゃんはもっと紳士な奴が好きなんだよ」
揶揄いながら時々ヤジを飛ばしている団体は海軍本部の方々
海賊達を取り締まりに出た帰りで
食料がないとかで昨日と今日の二日間ここにいるらしい
「もう〜…」
「ははは、困り顔のAちゃんも可愛いや」
ここに滞在して一週間とちょっと
レティさんから教えてもらったことはたくさんあるけど特に大事なことが一つ
「くぅ〜この島じゃなきゃ
可愛いAちゃんをたぶらかすような悪い海賊、捕まえてやるのに!」
そう、ここは外の法律がない場所なのだ
【「それってどう言うことなんですか?」
「例えば人を殺したり、物を奪ったりしたら海軍に取り締まられるのが普通よね
でもここはその普通がないんだ
人を殺しても物を奪っても捕まることはない
だからここは荒くれ者が多いのさ
アンタも気をつけなよ」】
「それにしても法がきかないところって怖いですよね…
何されても文句言えないわけですし…」
「ほんとにな
逆によくこんなところに住もうとできるもんだよ」
ハハハと笑う海軍達
その様子を見てAは改めて店をぐるっと見渡す
「それにしてもそんな場所なのに暴れた跡とか少ないですよね
私がいるときは暴れようとする人たちもいませんし」
「そりゃさあんなバケモンいたら暴れられねーって」
「バケモン?」
そうAが聞き返すとゴゴゴとお店が震え出す
「?!」
驚いてあたりを見渡すと皆何事かと同じようにあたりを見渡す
すると入り口の前にレティシアが今にも人を殺しそうな雰囲気で立っている
「あ、レティさんおかえりなさい」
「ただいまA
何の話をしてたんだい?」
「あぁ!なんかバケモノがなんと」
「いやいやいや、何でもない何でもない!!」
「あ、これお会計な!!はい!ごちそーさん!!」
そういってバンっとお金を机に置いて慌てて外へ飛び出る海兵達
「どうかしたんでしょうか?」
「全く失礼な奴らだね
まあ良い、A、悪いんだけどお使い行ってきてくれるかい?」
「あっ、はい!」
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作者名:ヘアリー | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/HAK/
作成日時:2022年10月9日 9時