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目が覚めるとそこは見慣れないベッド



しかし何も違和感を感じることもなく起き上がるとAは自分の手元を見る



すると子供ならではの丸っこい手がある



しかしそれにも違和感を感じることなくパッと顔を上げるとそこには人が立っていた



身長が高い



お兄ちゃんじゃない



そう思いながらもAは逃げようとすることなくその人を見る



「〜!」



その人に向かって名前を呼びかけるとその人はゆっくりと振り返る



「もう起きたのかぁ〜い?
まだ5時なんだから寝てなぁ〜」



そういうその人の手には紙が握られている



「んぅ〜」



その紙には顔写真のようなものとdead or aliveという文字が書かれている



「なぁにそれ?」



「なんでもないよぉ〜
ほぉらいい子はねんねしなねんね」



「やー!私悪い子なる!」



「へぇ〜それじゃ逮捕しなきゃねぇ〜」



「きゃはは!」



そうじゃれあうとパッと画面が切り替わる



すると体を触られる感覚はなくなり代わりに何か抱きかかえられる感覚に襲われる



「〜?」




「あれ、もう起きちゃった?
起こさないようにしてたんだけどなぁ」



「ねんねおわり?」



「俺はねー
そろそろ戻んないと先生に殺されちゃうから

Aは部屋で遊んでな」



「お外!」



「一人はダメだって
海賊に襲われたらいとたまりもないでしょ君」



「かいぞく?」



「そうそう
だからお外はまた今度」



「…うん」



「ん、いい子」



その瞬間先程までいたはずの人が居なくなり、ちがう人が部屋の椅子に座っている



少し当たりを見渡した後にAはその人にたったったっと駆け寄る



「〜しゃん!遊ぼ!」



そう言いながらAが座っていた人にバッと抱きつく



「なんじゃ、勉強中じゃいうとるやろがぃ」



「えへへ」



「まったくしょうがないのう
膝の上乗せたるけぇ静かにしちょれ」



「うん!
ねえねえこれ何?」



「早速触るんじゃない
これは海賊の手配書じゃけぇこんなもん見んでええ」



「海賊?」



「この世で一番悪いやつじゃ
Aも関わるんじゃないぞ」



「悪いやつ?」



「そうじゃ」



「なにをしたの?」



「……この世で一番酷いことじゃ」

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作者名:ヘアリー | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/HAK/  
作成日時:2022年10月9日 9時

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