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【「ちょ、君泣く前に名前……」
「うあぁぁぁぁぁぁん！！！！」
「サウロヘルプ」
「ええ？！急に言われても無理だどー！」
「サウロ穏やかだし子供の扱いうまそうじゃないの」
「大体の子供には逃げられるから面倒なんか見た事ないんだど
巨人族の子供はこんなに泣くこともねぇで」
「うわぁぁぁぁぁん！」
「ちょっとちょっとまるで誘拐したみたいになってるんだけど
というかキミあれだよちょっと、あれ、えーなんだっけ...もういいや」
「そうだ！聞いたことがあるんだど！
確か子供は驚かせるといいって！」
「どういうこと？」
「えーとえーと
ほ、ほら！いないいないばあ！だどー」
「うあぁぁぁぁぁん！！」
「見てすらねぇこのガキ」
「おで...ちょっと向こう行ってくるんだど」
「あらら落ち込んじゃった
はぁーちょっとキミ何をそんなに泣いてんのよ
言ってくれなきゃわかんないっての」
「こんな場所で何しちょるクザン」
「あー……ガープ中将に変なの押し付けられちゃって」
「おォー、これは随分可愛い子だねぇ〜
ところで、サウロは何してるんだい〜？」
「粉砕した」
「どういう事じゃ」
「手伝ってあげようかぁ〜？クザン」
「先輩方に助けを乞うとか絶対嫌なんですけど」
「じゃあさっさと泣き止ませんかい」
「あー…………
...べろべろばー」
「うわぁぁぁぁぁぁん！！！」
「やる気が足らんな」
「やる気が足らないねぇ〜」
「やる気が足らんど」
「うっさいな
じゃあ先輩方やってみて下さいよ」
「ふん、ガキの子守りなど興味無いわ」
「オレだってないっての
というか、泣き止ませる自信ないからそんなこと言うんじゃないんですか？」
「あ？」
「く、クザン、先輩にそんなこと言ったらダメなんだど〜！」
「確かにサカズキだったら逆に泣かせそうだよねぇ〜」
「そんなわけあるかい！！」
「じゃあはい」
「……」
「うわぁぁぁぁぁん！！！」
「………」
「うえええええん！」
「……………」
「えええええん！！！」
「黙らんかァ！！！」
「やっぱそうじゃん」】
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作者名：ヘアリー | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/HAK/
作成日時：2022年12月3日 9時
