箱入り娘は愛され娘【NARUTO×ワンピース (ページ4)

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『あと、最後に一つ』

「？」

『レティシア、これは元仲間としてのよしみでの頼みだ
とりあえずAについて、どこまで知ってる？』

「一度、海軍の前で海賊に殺されたってことは知ってるよ
これをつけてくれたやつが教えてくれたさ
ご丁寧にね」

そういい腕に巻かれている包帯に手を当てるレティシア

包帯の端からは痛々しい火傷の跡が見える

『あぁ、前は海賊に殺されてAは向こうの世界に戻った』

「向こうの世界？」

マルコが訝しげにそう聞き返す

『考えられないかもしれないがAは恐らく、この世界の人間じゃない

昔Aから聞いた場所はこの世界のどこを探しても見つからないものばかりだった

Aの持ってる写輪眼、白眼、輪廻眼とかな

そんなものを当たり前に持っている人間達がいたら上も、黙ってるわけないでしょうよ』

「...まあ...薄々…感じてはいたよ
酒場に来る人達に聞いてもそんな場所を知ってる人はいなかったから…」

『…そして向こうの世界に戻る前の虫の息だったAが言ったのは…』

【「あの…ね…
わたし…おもい…だしたよ
わたしの…村にね…怖い人たち…いっぱいきて、
お母さんを守ろうとしたの…
でも、肩が…こころが…すっごく痛くなっちゃって

じわぁって…服が赤くなってね…」

「もういい喋るな！
もうすぐ医療班が…」

「医療班は…一般人の手当てをしており手一杯です…！」

「いいから！！一人でもいいからここに連れて…ッ」

「くざん…お兄ちゃん」

クザンに向かって手を伸ばすA

「あのね…秘密にしてたことが…あってね、
わたし…かいぞくになるって…前、おやじ…とね、やくそくしたの…」

「(白ひげか…？！)」

「さかずき…お兄ちゃん達…おこっちゃうかなぁ？」

いたずらした時に怒られるのを怖がるような、いつものAの様子にクザンは小さく肩を揺らす

「どう…だろうなぁ〜…」

震える声でそう返すクザン

「わたし…ね…
すごく…楽しかった」

「？」

「このままきえちゃっても…お兄ちゃん達のところに…もど…ても…

すっごく楽しいと思う
ありがとう」

ニコッと笑うA

そんなAにクザンは強く抱きしめ、肩に頭を埋める

「オレは…！

クザンお兄ちゃんは…Aがどこにいても…何をしててもオレはAの味方だからさ

いつでも遊びにおいで」

クザンの言葉を聞くとAは嬉しそうに笑った】