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「オレは言おうが言うまいがどうでもいい
聞かれれば答える、それでいいじゃねぇかぁ
時が来れば必然と知る
知らねェならその程度の情報だったってことだ」
「その程度って…」
「そうだそうだ!オヤジの言う通りだ!」
「まぁなー!そのうち思い出すだろ!」
「はぁ?!」
急に気楽になり始めた船員達に呆気に取られるレティシア
そんなレティシアに気づきマルコがにっと笑う
「諦めろよい」
「…はぁこれだから海賊って…」
額に手を当てて大きくため息をつくレティシア
「なあレティシアはこれからどうするんだ?」
ハルタがふとそう聞く
「どうって…そうねぇ」
「一階部分壊れてたもんな」
「あぁそれは最悪そこの海賊達にやってもらうけど」
「え、俺たちまで?ベックマンだけだよな?」
「いややらせる気満々だぞレティシア」
「でも今いきたいところがあるんだ
そこに行ってからまた店は直す」
「どこだ?」
「故郷、会いたい人がいるんだ」
「えっお前彼氏いたのか」
「ベックマンがいると言うのに?!」
「もしかしてドロドロ三角関係…?」
「不倫相手なのか?!ベックマン!!」
「話を飛躍させるんじゃないよ」
ふーっとタバコをふかしながらレティシアが話に一呼吸おいた
「一応能力で次の島までいけるはずだからそこで船なり船員なりを集めるよ」
「どうしてだ、一緒に行けばいいじゃねぇか
オレの船に乗せてってやるよ!」
とんっと自分の胸をたたきながらそういうシャンクス
「お頭Aへの口利きのために必死だな…」
「無理」
「なんでだよ?!」
「身の危険感じる」
全員の視線がベックマンに集まる
ベックマンは気まずそうにシャンクスから顔を背ける
「部屋は分けるぞ」
「無理」
「じゃあオレの船に来るかぁ」
「いや、知り合いがいない状態はキツすぎるな」
「何言ってんだぁ、オレがいるだろーが」
「アンタ大半は酒飲んで寝てそうだから無理」」
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作者名:ヘアリー | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/HAK/
作成日時:2022年12月3日 9時