検索窓
今日:25 hit、昨日:37 hit、合計:26,600 hit

27 ページ27

「もしAの、故郷の記憶が消えたらどうする?」



唐突なレティシアの質問にその場にいた全員がご飯を食べる手を止めレティシアを見る



「もしっていうか、確定なんじゃないの?それ」



「まあそりゃあそうだけど」



ハルタの質問になんてことないようにレティシアがお茶を入れながら答えると再びその場にいた全員が固まった



「え…ええええええ?!
何だそれェェェ!!」



「あれ、言ってなかった?」



「言ってねぇよ!嘘だろレティシア!!」



「ほんと」



「いつ知ったんだよ?!てか誰から?!」



「ソースは秘密、知ったのはこの島についてすぐかな」



「「「初期じゃねぇか!!」」」



もっとはよいえ!と怒るクルー達



呆気に取られていたイゾウがふと白ひげを見る



「オヤジは知ってたのか?
あんまり驚いてないように見えるが」



「前マルコから聞いたからなァ」



「なんで今いうんだよ!!」



「心の準備が…!」



「自分は知ってるからってひでェぞレティシア!」



ギャーギャーと騒いで怒るクルー達



当のレティシアはしばらく拗ねたような顔でごめんと謝り続けていたが突然部屋にゴッと鈍い音を数回響かせた



「ごめんって」



「「「もちろん気にしておりません」」」



クルー達の反応を見たレティシアはまた椅子に座り直すと周りを見渡した



「それで、どうする?」



「どうするったって…教えてやったほうがいいんじゃねぇか?」



「故郷のことだしなー」



ヤソップの言葉にジャズが共感すると周りのクルー達も共感するように頷いた



しかしそんな中マルコが口を開く



「オレは黙っておくべきだと思うよい」



「どうしてだ?」



「…前二人で話す機会があったが
どうにもAは故郷に縛られてるようだった
故郷がない今のアイツならきっと自由に生きられる」



「オレも賛成だ」



「!ベック」



突然部屋に入ってきたベックマンに目を丸くするレティシア



「お前が口を出すなんて珍しいなベックマン」



パンチがそういうもベックマンは軽く流すだけで特に反応しなかった



「オヤジはどうだよい」



「あァ?」



酒を片手に話を振られた白ひげがマルコを見る



「重く考えることでもねぇだろぉが…
そんな暗い顔で言われたらAが不安がるだろォ…」

28→←26



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (47 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
317人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ヘアリー | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/HAK/  
作成日時:2022年12月3日 9時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。