23 ページ23
グルルルと猛獣の唸る音で目を覚ますシャンクス
体を起こすと連日続く雑魚寝に体が重く感じる
「あーせめてハンモックぐらい欲しいな」
そんなことを呟きながら起き上がると既に起きていたレティシアが答える
「だったら自分で買いに行きな
こんな大人数が一斉に泊まるなんて思わないだろ普通」
「そうだなー流石にそろそろ買ってくるかー
ん?どこ行くんだ?レティ」
「ご飯作んのよ」
「そうかー…ベックもまだ起きてねぇし…
Aの様子見てくるな!」
時計を見ながらそういうシャンクス
今の時刻は朝の7時
Aはもう起きている頃だろう
「…変なことするんじゃないよ」
しばらくの沈黙の末にそう答えるとうきうきとしたシャンクスが答える
「あったり前だろ〜?!」
「信用できない
ご飯の準備だけしたらすぐそっちいくからね」
「えぇー!?なんでだよ!!」
ぶーと出て行くレティシア文句をぶつけるシャンクス
呆れたようにため息をついて出て行くレティシアを横目にAのいる隣の部屋に入っていくシャンクス
「よぉA!
体調はどうだ?」
勢いよくそう入って行くが返事はない
「まだ寝てんのかー?A」
そうベッドに近づく
「え?」
しかしそこはもぬけの殻だった
「A…?」
ドクンッと胸が鳴る
どこいった?
その五文字がシャンクスの頭を埋め尽くすとシャンクスは弾かれたように動き出す
バクバクとなる心臓を抑えてシャンクスが部屋の至る所を探す
しかしどこにもAの姿は見つからない
「(もしかしてまた誰かに連れ去られたのか?
海軍?他の海賊か?)」
317人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ヘアリー | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/HAK/
作成日時:2022年12月3日 9時