私の一番キライでスキな生き物6【銀魂】

鬼が十七話 ページ17

「ごめんなさいね
電話線切れちゃって連絡できなかったのよ…
私も夫の体が悪くて一人にさせるのは怖かったし…」



「いえいえ、ただ、娘さんはいらっしゃらないんですか？」



「なんだか最近里の方がピリピリしててねぇ
住み込みなんですって」



「へぇ…なんのお仕事されてるんですか？
あ、電球奥のも付けておきますね」



「あらありがとう
あの子は忍なのよ伊賀の」



「へぇ〜忍！
…忍？！」



「ここを降りたところがねぇ伊賀になってるのよ」



「へ、へぇ…
お二人は…？」



「昔はそうだったけどもう隠居中♡」



「いいですね〜穏やかですね」



「そうなのよ〜
あ、そうだ
帰りに伊賀を通ったらどうかしら？
そっちの方が近道よ

通行証は私が書いてあげるわ」



「あ、そ、そんな悪いです！」



「いいのよ、良かったらこれ渡しておいてくれる？
門番に渡してくれればいいと思うから」



「分かりました
それじゃあまた」



「ええ、今度またお団子サービスするから来てね」



「はい！ありがとうございます！」



外に出て教えてもらった方を見てみるとなにやら大きな人里のようなものが木々の間から見える



「あそこが伊賀…
たしかさっちゃんさんもあそこ出身よね」



そう呟いて少し立ち止まった後



「会えるといいな」



と呟いて歩き出した

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