私の一番キライでスキな生き物6【銀魂】

鬼が十三匹 ページ12

【「Aは何がしたいですか？」



「急にどうしたの？」



唐突な質問に笑いを含みながらAが答える



「いやぁ、あんまりAはやりたいこととか教えてくれないじゃないですか」



「えぇ？そう？」



「それで、なんなんですか？」



「えぇ…なんでそんなワクワクしてるの…

急に言われてもないよぉ
松陽達がいれば、なんでもいい

…って何、その不満げな顔」



「ん〜…そうだ！どんな人になりたいですか？」



「どんな人？」



洗濯物を畳む手を止め、少し考え込むA



「あなたみたいな人になりたい」



「私ばかりですね」



笑いながら答える松陽を見てAと笑う



「えへへ
松陽みたいに人を守れる人になりたいの

…でも、わたしは松陽みたいに我慢強くないから無理かなぁ…
すぐ弱音吐いちゃうし泣いちゃうし」



シュンと落ち込むAをみて松陽は目を丸くした後ふっと笑う



「そこが可愛いんじゃないですか」



「からかわないで！」



「本心ですよ？」



「も〜」



拗ねたようにそっぽを向くA



松陽は横からバサっとAを抱きつく



「わっ、」



バランスを少し崩した後松陽を見るA



「あなたは私の光ですよ
あなたがいてくれるから私は頑張れます」



「…昔から一緒にいるから？」



「いいえ」



あなただから】



「A」



ソファの上名前を呼ばれ目を覚ますA



目を開けると目の前には銀時の顔



いつもと変わらない怠けたような顔



「どうしたの？」



「飯」



「ありがと」

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