今日:1 hit、昨日:1 hit、合計:1,019 hit
小｜中｜大
第十一話 ページ11
．
「ああ」
ユダの後ろからウーファスは姿を現した。玉座を前に膝まづく。
「ウーファス、貴様」
「申し訳ありません、レークレイ様」
顔を伏せてはいるが、反省の色が見えない声色をしていた。
「貴様、何をしていた？ 私への侮辱か」
「とんでもありません。私は、試していただけに御座います」
「試す？」
「はい。天使と、人間と、悪魔と。私はどれにも属さぬつもりですので、この先どうなるのか、試してみたかっただけでございます」
「やはり貴様は私に対して辱めるつもりだな？ 貴様がその気ならばこちらにも考えがあると言うものだ。下がれ、無礼者」
私の言葉に対し、ウーファスは薄ら笑みを浮かべ、「御意」と言って姿を消した。
なぜ笑っていた？
＊
シエロディーススの南側に、プエルティウムの門という天界の入り口を意味する門が存在する。
そこでは
先程の蛇騒動でエクスシーアイの騎士の間で混乱が広がっていた。
エクスシーアイ騎士団団長である俺の元に、ウーファスに眠らされていたらしい騎士の二人が走り寄ってきた。
「申し訳ありません！ プラエダント団長！」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：赤間 | 作者ホームページ：
作成日時：2020年5月18日 17時
