10.幕開け ページ11
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貴『あ、はい。すぐ行きます』
私は総悟君に返事をし、車の方へと向かった
総「おい」
車の方へ向かおうと総悟君の横を通り過ぎた途端、私は誰かに手首を掴まれた
貴『総悟君、どうかしたんですか?』
総「お前、俺の年知ってやすよねぇ?」
貴『え?えっと…17…ですよね…?総一郎さんが私と同い年って言ってましたし』
沖「ならタメでさぁ」
貴『た、タメ?』
総「同い年なんだし、敬語はなしでぃ」
貴『はぁ…』
いきなりタメ口で話せと言われても、会ったのは今日が初めてだし…正直少し困る…
総「じゃあA、そろそろ行きまさぁ」
貴『は……う、うん』
そう言って私達は車に乗り込んだ
窓の外に見えるのは、私の思い出が沢山詰まった家…やっぱり、お父さんの事もあって、ここから離れるのは少し抵抗があるけど…
総一郎「総悟、お前部屋片付けたんだろーな?」
総悟「さぁー」
総一郎「さぁじゃ無いだろ…ったく、今日中に片付けろと言っておいただろう」
総「聞いてない聞いてなーい」
私の、新しい家族…
私は少し頬を上げた…
これからは、この人達と思い出を沢山作ろう…
お母さんが幸せに暮らせれるように…
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そうして、私の新しい生活が幕を開けたーーーー
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作者名:やつはし | 作成日時:2017年4月16日 3時