退屈な人生【ブルーロック】

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貴『あ、プリント忘れた』




学校を出て少しした頃ふいに思い出した




芹「プリント？ホームルームの時に貰った明日提出の課題？」


貴『うん鞄じゃなくて机にしまったんだった』


芹「A机に伏せてたし寝ぼけてたんでしょ」


貴『そうかも
明日朝早く来るのは面倒くさいからちょっと取ってくる、先にお店行ってて』


芹「おっけー！」




そう言って私は来た道を引き返し学校へ向かう




…




…




…




貴『あった』




自分の机の中にはきっちりと折り畳まれた明日提出の課題が入っていた

折り畳んだ記憶がないからやっぱ寝ぼけてたのかな…


外から部活動の人の声がほんのり聞こえるだけで用事のない生徒は既に帰宅済みなのか、教室にも廊下にも人の気配はない




貴『(早くお店いかないと…)』




芹奈を待たせているため私はプリントを鞄の前ポケットに突っ込む、落ちそうだけど後でちゃんと入れれば良いかと思い早々と教室を出る

教室から階段まではそう距離もない
廊下をいつもより早いペースで歩き後は階段を下るだけ




「ー、ーー！」


貴『(声…？)』




階段に差し掛かった頃に聞こえた誰かの声…
それは私が階段の段を下るたびに徐々に近くなってくる




玲「俺とサッカーしようぜ！」

凪「めんどくさーい」


貴『(…サッカー？勧誘？さっき登る時はいなかったのに誰だろう…)』




気づかれないようその場にかがんで上の階の角からそっと顔を出すとそこには紫と白の頭の男の子2人
紫と白ってなんか組み合わせがいい色味…

いやいや、そんなことはどうでも良い

階段降りた先のど真ん中で勧誘中か…
邪魔なのは向こうだが勧誘中にこちらも邪魔になるのは嫌だし別ルートから行ったほうが良さそう。


そう思い下ってきた階段を再び登ろうと腰を上げる


ヒラヒラ

貴『ぁ』




階段を登ろうと体を起こすと同時に、先ほどカバンに突っ込んだはずのプリントがヒラヒラと宙を舞う

そしてそれは漫画か何かのように下にいる2人の元へと落ちていった

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