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『A、』
「ん?」
『ごめんね』
「んーん、私もごめんなさい」
『Aは悪くないから』
家につくと前までの空気が流れてて、
なんとなく心地よく感じた。
ふっかさんのきれいな手を握れば、優しく握り返してくれる。
『あー、まじで好き。この手』
「手?」
『いくらきれいなネイルしてあったとしても、ツルツルな手だったとしても、俺は仕事も家事も頑張ってるAの手が好き。』
ふっかさん、ほんとに私のこと好きでいてくれてるんだなって。
幸せな気分になった。
一緒にお風呂に入ったあと、ブカブカのふっかさんの部屋着を着せられて寝室に連れて行かれる。
私を見てふふっと笑うふっかさん
「なんで笑ってるの?」
『だってほんと可愛いんだもん。なにしててもまじ可愛い』
「ふっかさんも、」
『たつやくんって、呼んでくれないの?』
急にしゅんとした顔をするふっかさんに、たしかに私最近たつやくんって呼んでないなと思った。
呼ばないようにしてたとかそういう事ではないけど、なぜかふっかさんって出ちゃってて。
「たつやくん」
『なぁに?』
「だいすき」
『だぁぁぁぁぁぁあ、可愛いよぉーーー』
「うわっ、!」
ぎゅーっとベッドの中で抱きしめられて、
たつやくんの首に顔を埋める。
久しぶりに香る匂いに眠気が増してきた。
『眠い?』
「んっ、眠い…」
『だめだよ寝ちゃ』
「なんでよー…」
『ふはっwww 明日休みでしょ?』
「休み。たつやくんも休み?」
『休みだよ。明日は1日ここでゆっくりしよ?』
「うんっ」
もう、思ったことはしっかり伝えようと
心の中で決めごとをして、目を瞑った。
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ゆりりん(プロフ) - 話の内容も素晴らしいほど上手でスラスラと読んでしまいました。ふっかにリアコな私はどストライクです。これからも更新頑張ってください。応援してます! (2019年12月21日 2時) (レス) id: 4be93e9405 (このIDを非表示/違反報告)
実玖(プロフ) - 華さん» ありがとうございます!嬉しいです! (2019年11月7日 6時) (レス) id: 14ab37bdb1 (このIDを非表示/違反報告)
実玖(プロフ) - バナナさん» ありがとうございます!ゆっくりな更新ですけどがんばりますね! (2019年11月7日 6時) (レス) id: 14ab37bdb1 (このIDを非表示/違反報告)
華(プロフ) - 作者様の言葉の選び方がとても素敵で読んでいて毎回キュンキュンしてます^ - ^ (2019年11月7日 0時) (レス) id: 5050dd5593 (このIDを非表示/違反報告)
バナナ(プロフ) - いつも楽しく見させていただいてます!この後の大きな出来事もめっちゃくちゃ気になります笑これからも頑張って下さい! (2019年11月6日 23時) (レス) id: 46f56e27d4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:実玖 | 作成日時:2019年10月19日 21時