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涙でいっぱいの顔をしたAが部屋から出てきた。





もう大丈夫だよ、ね?と舘さんがAに声をかけると、Aは俺にぎゅっと抱きついて静かに話し始めた。









「マネージャーの子のこと、家に送ったりっ、…
触ったりしないでっ…?」



『えっ?…』



「ふっかさん、私のなのにって思っちゃうのっ…
わがままかもしれないけど、仲良くしてるとこ見ると、ふっかさんが取られちゃうような気がしてやなのっ…」



宮「Aちゃん、知ってたんだよ。ふっかが飲み終わったあと送ってったのも、花ちゃんに手握られてんのも。見ちゃったんだって」









自分が情けなくなった。





舘さんの家に上がったことをこんなに面白くなく思ってんのに、それ以上のことを俺はしてた。


しかも、花ちゃんのこと送って行ったりとか心の中ではあんまりよくなく思ってたのに断ることすらできなかった。





俺、まじ最低だわ。









「私のこと、好きでいてくれてるのかわかんなくなっちゃったのっ、…」









泣きながらも、必死に声を絞り出して俺に伝えてくれるAをぎゅうっと抱きしめた。









『ほんとごめんA、俺まじで最低だ…
逆にAのこと疑ったり、もっとAのこと考えてあげられてればよかった…
俺はAのこと以外見えてないし、Aだけを愛してるよ。もう一緒に飲んだりもしないし、花ちゃんとふたりにもならない。Aが心配するようなことは一切しない。Aだけの俺でいたいから。
ごめんね… 許して?』









全部言いたいことは伝えたつもりだ。



その言葉たちと共に抱きしめてた力を強くすると、
私もごめんなさい、と謝るA。









『全部俺が悪い。Aはなんも悪くないよ。
おうち、帰ろっか?』



「、うんっ…」









涙ながらにニコッと笑うAを見て、ほっとして俺も笑顔になった。









宮「ここ俺んちだから帰ってもらってもいい?笑」



『ごめんね舘さん』



宮「ふっかはこういうとこバカだからね(笑)」



『ほんとごめん、ありがと』









わかったから俺寝るから帰って、って笑って玄関を閉めた舘さんの家をあとに俺たちも家に帰った。

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ゆりりん(プロフ) - 話の内容も素晴らしいほど上手でスラスラと読んでしまいました。ふっかにリアコな私はどストライクです。これからも更新頑張ってください。応援してます! (2019年12月21日 2時) (レス) id: 4be93e9405 (このIDを非表示/違反報告)
実玖(プロフ) - 華さん» ありがとうございます!嬉しいです! (2019年11月7日 6時) (レス) id: 14ab37bdb1 (このIDを非表示/違反報告)
実玖(プロフ) - バナナさん» ありがとうございます!ゆっくりな更新ですけどがんばりますね! (2019年11月7日 6時) (レス) id: 14ab37bdb1 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 作者様の言葉の選び方がとても素敵で読んでいて毎回キュンキュンしてます^ - ^ (2019年11月7日 0時) (レス) id: 5050dd5593 (このIDを非表示/違反報告)
バナナ(プロフ) - いつも楽しく見させていただいてます!この後の大きな出来事もめっちゃくちゃ気になります笑これからも頑張って下さい! (2019年11月6日 23時) (レス) id: 46f56e27d4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:実玖 | 作成日時:2019年10月19日 21時

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