◇197 色気。坂本side ページ47
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「…」
『…』
「…」
『…なにしてん？』
「はぁ… やっぱりだめだった」
『なにが？』
「なんでもない」
ソファにゴロンと横になってたら、そばに来て俺をじぃーっと見つめてたももたろう。
声をかければ大きなため息をついてリビングから姿を消した。
なんや、だめだったって。全然わからん。
せやけど、戻ってきたももたろうはさっきと何かが違う気がする。
『変身や』
「は？」
『さっきとなんかちがう』
「今さら遅い。」
『なんや、なんかあるん？』
そう言うと、ももたろうはゆっくりと話しはじめた。
「昨日ね？試合終わったあとに慎吾くんとともすけに、Aは色気ないって言われたの。勇人さんは色気プンプンが好きだって。」
『またあいつらは余計なことを、』
なんなんや、智之も慎吾もそんなん言うて…
絶対こいつ、気にしたんやな
「口紅」
『口紅？…それや！さっき赤やった！』
そしたら、大人っぽい色にしたのに、って。
たしかに言われてみれば雰囲気いつもと全然ちがかった。
『して？』
「え？」
『もっかい口紅つけて？』
「あ、うん…」
鏡を見ながら柔らかい唇を真っ赤な口紅でなぞるA
こんなAの光景を初めて見た俺はAに女らしさを感じて。
「でき、んっ… さか、もとっ…！」
『っ、…』
Aの唇を包んで、赤く塗られた唇の色を元に戻した。
「せっかくつけたのに、」
『ええねん』
「なにが」
『そのまんまでええって言うとるやん。頑張らんくても、自分で気づいてないだけで色気出てんで』
「うそっ」
『ん、ほんま』
伏せた目線を上げた時、
スーツに身を包んで少しかかとの高い靴を履いた時、
髪をかき上げた時、
考えれば考えるほど出てくる。
『色気プンプンの女より、俺はAが好き』
「おっ ぱいちっちゃくても？」
『これからもっと俺がでかくしたるから心配せんでええ』
「変態野郎」
このまんまで、じゅうぶん魅力的。
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実玖(プロフ) - さやさん» ありがとうございます！明日は移行予定です！ (2017年7月5日 22時) (
レス) id: fb928da0c0 (このIDを非表示/違反報告)
実玖(プロフ) - えりさん» 私も苦手です…wwww (2017年7月5日 17時) (レス) id: fb928da0c0 (このIDを非表示/違反報告)
えり - 玉ねぎwwうんうん、わかる〜あれは慣れですホント（笑） (2017年7月5日 12時) (レス) id: 10f951dba3 (このIDを非表示/違反報告)
えり - お久しぶりです(*´ω`*)水っぽいものww夏場は私もそうやから人の事言えないです（笑） (2017年7月5日 12時) (レス) id: 10f951dba3 (このIDを非表示/違反報告)
さや(プロフ) - テストお疲れ様です！楽しみにしてました((*´∀｀*)) (2017年6月30日 20時) (レス) id: 93a99f4975 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：実玖
| 作者ホームページ：http://mikupepe//pa-na
作成日時：2017年4月21日 23時
