トレーナーは女の子。#8

◇166 執念。坂本side ページ16

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『内海さん、そういう時やってありますよ！落ち込まんでくださいね！』

内「申し訳ねぇ。慎吾ーーー！！！」

石「はーい？」

内「ナイスホームラン」

石「あざっす… え、内海さん落ち込むとかなしっすよ？」

内「はい…」








内海さん1回とかきっちり3人で抑えてたし、いける思ったんやけどなぁ…



9回の慎吾のホームランは、ほんま執念やろ。
2アウトまでなっててのホームランは、なんというか…見てて感じるものがあった。









『おつかれっした』







いつも通り挨拶をして、駐車場に行って車に乗った。


なんかおかしいなと思ったんやけど、なぜか気がつかない俺。




…ももたろうを忘れたwwwww









急いで車からおりてトレーナー室に行くと、根津さんに“あいつはロッカールーム”って言われて、苦笑いでロッカールームに入った。






『ももたろう、』

中「あ、来た来た」

「ばかぁぁぁあ！！！」

『なに泣いてんww ごめんてwww』









みんなになだめられて泣きながら俺を睨むお姫さんは、どうやらしっかりとした泣いてる理由があるらしく。






石「ほらもも、なんで泣いてたんやったっけ？」

『え、俺がおいてったからやないん？』









ちがう、と首を横に振るももたろうが思ってることが全然俺に伝わってこうへんくて困っている所存でございます。




なんやろなぁって頭を抱えてると、ももたろうはもう1回ぐっと俺を睨んで、









「私方向音痴だからさかもとのおうちまで迷うかもしれないじゃん！」

『…そこ？スマホもナビもあるやん』

「あっ…」

山「うそでしょ！？www」









ほんまうそやろ…wwwww


全然余裕で帰ってこれるやん！ww






と、そこで違和感に気がついたのは内海さん。









内「ちょっと待て、なんで勇人の家に帰ってるん？」

「あ、」

『まぁいろいろ』

内「いろいろってなんやーーー！！！！」

石「めっちゃ元気やん(笑)」

『ももたろう帰ろか』

「おつかれさまでした」

内「おいおまえらーー！！」

山「内海さん、今日ホームラン打たれたの覚えてますよね？」

内「ぐっさん思い出させへんといて…」

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