Play Ball. ８ (ページ7)

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『Aそれとってー』

「これー？」

『ありがと、あ、これもー』

「はーい」

『あれもとってー』

「もうはやと！！」

おうちのソファーに座って、全然動こうとしないはやとに

私はご機嫌ななめ。

『冗談やってー、ごめんーっ』

そっぽむく私のほっぺをプニプニして、軟らかい、なんて笑ってて、反省なんてない

「私ははやとの家政婦さんじゃないもんっ…」

ポツリと呟いた私の声は、はやとにしっかり届いてたみたいで。

はやとは私をむぎゅっとして
私の手に、その大きな手を重ねた。

『そうやな、Aは俺の彼女やもんな』

「…//」

近い…
恥ずかしいよ…

『こっち向いて？』

いじわる…

一瞬だけちらっとはやとの目を見ると
私を見つめるその目には熱がこもってて
それだけでのぼせちゃいそう

『、いい？』

小さく頷いた瞬間、はやとの唇が優しく私の唇を包んだ。
温かくて心地よくて、身体は熱く火照ってて、
気がつけばベッドの上。

「ん、…」

『そんな、声我慢せんでも
俺しかおらへんやんか』

わかってないよはやとは…
ふたりだから恥ずかしいのに。

恥ずかしくても、止まることなく小さく漏れてしまう声を、はやとは聞き逃すことなく
耳元で『もっと聞かせて？』なんて言う。

「やぁ、だっ… あっ！」

『ふふっ、可愛いやん』

目の前は、天井についてる可愛いランプと
筋肉質な少し汗ばんだ身体

はやとが私の右手を取って、自分の胸にぺたっとくっつけた。

『かっこいいやろ？』

「どうだろ…」

『なんやねんっ、お仕置きやな』

「えっ、ひゃ、ぁっ！
もう、はやとっ！… 」

激しくきしむベッドの音と
私の甘ったるくて甲高い声が、静かな部屋に響く

はやとの動きはどんどん大きくなっていくのに
私は優しく包まれたまま。

「は、っ…
あ… あっ、はやと、きちゃ、うっ…！」

『ん、… 俺も…』

ビクッ、となる身体

苦しそうな顔をするはやとの背中に腕を回してしがみつくと、『痛くなかった？』って聞いてくれる。
そういうとこは優しいの

「痛く、なかったよ…」

『ふははっ、いつまで疲れてん(笑)』

もういっかいやで？なんて余裕な表情で言うはやとはやっぱりいじわる

「もうできない…」

『うそやって、笑』

はやとの胸に顔をぺったりつけて、ぐっすり夢の中。