361 ページ11
.
いつもよりも星が多くて、夜だというのに空が眩しいくらいに光ってて。
可愛いショートパンツのオールインワンに
ゆるく巻かれたちょっとだけ茶色の髪を揺らすAを、砂浜から眺める。
夏によく聞く波の音だけが、俺たちを通り過ぎてく
波が足をくすぐって、ふいにAをはしゃがせる
いつまで見ていても飽きなくて
まるで熱帯魚が泳いでるかのように、海が光を揺らした。
足を濡らして、「はやと、来て?」と、俺を呼ぶから
俺はその小さい背中を
ふんわりとした、海の香りに包まれる風と一緒に抱きしめた。
『来れてよかった』
「うんっ、私も」
ゆっくりと俺を見上げるAに、優しくキスを落とした。
砂浜で重なるふたりのシルエットを見守るように、月が輝く
その月の下では、蜜がとろけ出したような夜を満喫する俺たち。
俺にしては、ロマンチックやろ?
「私ね? はやとがどんなに私のこと嫌いになっても、
私はずっと好きだと思うんだ」
どこか遠くを見つるようにして
静かに話したAの横顔は、前よりも大人っぽく見えた。
『Aのことは、一生嫌いになったりせえへんよ。
絶対、ならへん。』
身体の芯から込み上げてくる、Aへの愛しさは
今にも破裂してしまいそうなくらいに膨らんでて。
Aの瞳に吸い込まれていきそうなくらい、純粋でまっすぐな目線
さっきよりも冷たくなった透き通った風が、俺の頬に触れて
その風の流れと一緒に 俺とAの距離がまた近づく
そう、キスする4秒前。
『A』
3
「ん?」
2
『ちゃんと、こっち見て』
1
____ …チュッ…
『____ 愛してる』
何億もの星と、大きく輝く月に照らされて
俺たちの愛にも光が灯った。
320人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
梨乃(プロフ) - Wazatoteihyoukaositemitayowwwwww (2019年6月3日 12時) (レス) id: ecf2bfd24e (このIDを非表示/違反報告)
実玖(プロフ) - 零華さん» ありがとうございます(笑) 笑いあり、ラブラブありにしていきたいと考え中です… (2016年6月26日 21時) (レス) id: 27cb381ae6 (このIDを非表示/違反報告)
零華 - 長さん下着事件超面白すぎるww (2016年6月26日 21時) (レス) id: cef65f0dba (このIDを非表示/違反報告)
実玖(プロフ) - フィーアさん» はいはーいっっ! (2016年6月24日 19時) (レス) id: 27cb381ae6 (このIDを非表示/違反報告)
フィーア(プロフ) - 無理しない程度で(*^^*) (2016年6月24日 19時) (レス) id: 89a8d725ee (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:実玖 | 作者ホームページ:http://mikupepe//pa-na
作成日時:2016年6月23日 0時