遺伝子格差世界【d!】

�� ページ4

貴方side



「まぁええわ！一緒に帰ろうや！な？」


そう言って私の肩に手を乗せて豪快に笑うコイツ、捏島孝行と言う男だ。
小中同じの所謂幼なじみと言う関係性で、コイツには今まで散々振り回された。
行きたくもない山に引きずられながら連れていかれ、熊と遭遇して必死になって逃げた事もあった。
、、とにかく！コイツと関わるとろくなことが無いのだ！


『いやー、、私これから用事あるから、、ね？』


「どうせくだらんゲームの発売か漫画の発売やろ？ついていってやっから一緒に帰ろうな！」


こりゃ駄目だ。話を聞こうともしない。
コイツのポジティブには助けられたこともあった。だが、迷惑をかけられた事の方が多いまである。
それほど、コイツと一緒に居ると良いことが無いのだ。


『やーだー！私はシッマとは一緒に帰らないんだぁ！』


「そんな拒絶すんなや。悲しくなるやろ？」


『感情無いくせに。』


「お？喧嘩すっか？」


そう言い合いながら一緒に帰る雰囲気になり、泣く泣くだが、一緒に帰ることにした。
私とは正反対に上機嫌なコネシマに、内心そのポジティブさを分けて欲しいと思いながら帰る。


「、、そういやAは遺伝子なんやったん？」


『ヘイクソガキ。人に聞く前に自分から名乗るのが筋だろ？』


「誰がクソガキや！」


そう言って煽ればすぐに挑発にのるコネシマ。
そう言うところだぞ？


「俺かぁ、、俺は獣神やったで？」


『マジかよ、、獣神の遺伝子ってまだ世界でも4000人にしか見られてないのに。』


「すごい珍しいやろ？んで？お前は何なん？」


『、、、んげんです。』


「あ゛？」


『人間だよ！！！遺伝子無し！！！無印！！！』


そう大きな声で言えば少しの間固まり、爆笑し始めたコネシマ。


「おまっ、、wwwマジかよwwm変容しなかってん？！wwどっちがガキや！！お前ガキのまんまや無いか！！」


『うるせぇ呪ってやるからな！！』


散々笑い転げているコネシマに一発蹴りをいれて、置いてけぼりにして帰る。
何笑ってんだよあのアホ、、！
世界に100にも居ない珍しいヤツだぞ！？
そう永遠と文句を垂れながら帰った。


続く

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