遺伝子格差世界【d!】

�将� ページ15

貴方side



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「そういやAお前部活何にすんの？」


『部活、、？』


ある日の放課後、シッマと帰っていると不意にそう聞かれる。


『シッマは何に入ったの？』


「サッカー部。」


『だろうね。』


内心、返ってくる答えはこれなんだろうなとおおよそ予想は付いていた。
シッマはサッカーが好きで、小中ずっとサッカー関連のクラブや習い事を夜遅くまでやっていた印象がある。


「お前何に入るん？小中ずっと帰宅部やったやん。」


『いやねー？帰宅部の部長さんがいい人だったんだよ？』


「帰宅部に部長居ないやろ。」


『バレた？』


冗談を言っていたらすぐにコネシマに見抜かれる。
たまに悪いところで勘が鋭いのはこいつの特徴だ。


『つっても、、やりたい部活無いしな〜、、。』


「じゃあサッカー部のマネージャーやらへん？」


『生憎私マネージャーみたいに清楚でもなければ生活力無いからさ？あと汗の匂いあんまり好きじゃない。』


「それは分かる。俺も遺伝子出てきてからめちゃくちゃ鼻良くなったし、なんか耳みたいなのも出てきてるし。」


変容したら、体の特徴も変わってくるのだと、コネシマは言った。
正直羨ましい、、そんな事を話しながら、気付けばもう私の家の前まで来ていた。


「じゃっ！明日また帰ろうな！」


『えー、、クラスの乙女達と帰りたいー』


そんなことを言ってもアイツには聞こえていないだろう。
また明日と、手を大きく振って自分も帰っていっていた。
私も半ば諦めモードで家の扉を開けた。


『ただいまー』


「お帰りー！手洗いなさーい！」


母の言葉通り、リビングに荷物を置いて、お湯の出るキッチンの蛇口で手を洗う。
母は今、夕飯の支度をしているようだった。


『あっ！今日天ぷら？』


「そうよ」


『つまみ食i(((「したらどうなるか位分かってるわよね？」


命の危険を感じ、そそくさとキツチンから立ち去った。


続く

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