単なる恋情【d!】 (ページ14)

今日:2 hit、昨日:2 hit、合計:14,372 hit

ht-アクロトモフィリアページ14

ht side

「A、、一生のお願いだ！」

『ごめんひとらんが何言ってんのか意味分かんない。』

今俺は、目の前の彼女、Aに対して土下座してお願いしてる。
俺はアクロトモフィリアと診断された性癖倒置者だ。
診断されたって言っても結構前で、最近までは抑えられていた。

「いやほんとに、、先っちょだけで良いから！」

『先っちょでもって何処までだよ！？イヤだよ！？』

横にはブルーシートとひ●らしで見るようなノコギリと防臭剤、、止血バンドも用意してある。
準備は万端なんだ。

「お願い！右手で良いから！切らせて！！」

『利き手じゃ無い方を選んだのは少なからず配慮を感じたけど嫌だな、、。』

腕を切る準備は万端なんだ。
だけど、当の本人は中々許諾してくれない。
なんで何だろうと心底疑問に思うが、そんなことを言ったら今度こそ病院に連れていかれてしまう。

きっかけとしては、まぁ恋人だしそう言うことくらいするだろう。
その時、Aの素肌に触れあって、柔らかくってスベスベしてて白いその腕を切りたいって願望が強くなった。
なんなら裸だけで自立した。

元々付き合う前からこの事は言ってたし、今さら隠す気もさらさら無いけど、今まで抑えていた感情が溢れて来てしまっているのだ。

「何！？俺の何が駄目なの！？」

『ひとらんは悪くないけど、痛いのは嫌いだから。』

「、、妥協して部分麻酔なら、、。」

『どっから持ってきた！？』

「金とグルッペン」

そう言うとAは少し呆れた様にため息をついた。
俺だって結構譲歩してる。
なんなら麻酔無しで、痛みに悶えてるAを見たいって心底思ってるし、願望もある。

でも、Aがそれだと不憫過ぎるからって、グルッペンにお願いして裏で麻酔を貰ったんだ。
麻酔が切れたら痛みは感じるから、それで我慢しようって。

「お願いだから、、！どうすれば許してくれる？」

『、、えー、、だって私腕無くなったら生活が出来なくなるじゃん？』

「俺が養うから！なんなら結婚すれば良くない？」

『最悪なプロポーズどうもありがとう。』

そう言ってAはまたため息をつく。

『、、良いよ。』

「えっ！？」

『だから、、良いよって。腕切っても。』

続く