爪一枚【d!】

8枚目 ページ8

貴方side



『あ゛ー、、気持ち悪い、、。』


「ｵｪｪ、、吐きぞう、、。」


「お前ら二人酒弱いのに飲み過ぎなんねん。バカ。シャオロンは取り敢えず吐きそうならトイレ言ってこい。ここで吐こうとすんなや。」


酔っぱらって苦しんでる私とシャオロンに辛辣な言葉をかけてくるロボロ。
だから心無いって言われてんだよ童●が。


「Aちゃんもう寝や？ゾムとかロボロのペースで酒飲んどったらﾀﾋぬで？」


『う゛ぅ、、そうするわ。』


そう言ってろくに風呂にも入らずシャオロンの寝室に向かい、ベッドに横になった。


「じゃ。おやすみーAちゃん。」


大先生がそう言って寝室の扉を閉めて暗くしてくれる。
ああいう細かい気遣い出来るから大先生はモテたんだろうな。
ロボロも見習えば良いのに。
そう考えていると、急に瞼が重くなる。
眠くなってきて、視界が歪み始めた。






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暗転




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『う゛ぅ、、、頭痛だい、、。』


重い頭を持ち上げてそう呟く。
二日酔いだろうか。まだ吐き気が残っていて気持ち悪い。
取り敢えず水でも飲もうと、ベッドから降りようとすると、


『、、っえ？』


知らない場所にいた。
全体的にモダンな感じに作られている家具や壁。
良く見ると寝ているベッドもシャオロンのあの安いベッドじゃあ無かった。


『えっ！？、、えぇ！？』


あまりの衝撃に二日酔いなんてぶっ飛んでいった。
なんで？昨日確かあいつらと鍋パして、酔い潰れてシャオロンのベッド勝手に借りて寝た筈、、。
なのに、目の前には知らない光景が広がっているのだ。


ｷﾞｨｨｲ……


困惑している私を誘うかのように扉が開く。
誰かいるのだろうか。
もしかして新手のドッキリ？
そう少なからず期待をしながら扉の方へと向かった。


続く

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