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30枚目 ページ30

貴方side



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『んっ、、んん、、。』


冷たい感覚。
鼻につく錆びた鉄のにおいで目が覚める。


『、、、あっ。』


昨日の夢で見たところだ。
夢の続きらしく、私は階段で踞っていた。
周りを見ても昨日確かに剥がした私の爪は床に無い。


『ひっ、、嘘っ、、?!』


またあの時みたいに怖い思いをしないといけないのかと、階段から立ち上がり、無意識に下の方へと走っていく。
何処まで降りても終わらない階段。


『はぁ、、はぁ、、はぁ、、っうぁ゛!!?』


ドタッ ドタドタドタドタドタッ


足が血で濡れていたのか、階段を踏み外してそのまま転げ落ちる。
転げ落ちると、案外すぐに終わる。
痛い。腕も肩も、何処もかしこもぶつけたようで、青く色が変色している。


『ふっ、、ふぅ、、ふ、、っ。』


何とか息を整えて立ち上がり、周りを見渡す。
明かりが壁についているロウソクしか無く、壁つたいに誰か居ないかと歩く。
でも、誰かに会えばトントン見たいに怖い目に合うかも知れない。

その時だ。


『ひゃぁあ!!』


ほぅとロウソクの火が消えた。
最早明かりは何処にもなく、暗闇が広がる。
何で。風なんて無かったのに。


『やっ、、やだ!早く覚めて、、!早く!』


夢だと分かっていて、早く目覚める様にどうにかしても起きる気配はない。
誰かに起こして貰うのが良いのだろうが、今にすぐ起こしてくれるとは限らない。
自然に目が覚めるまで、この暗闇に一人いないといけないのか。


『だっ、、誰かぁ、、居ないの、、?』


暗闇にそう問いかけても帰ってくるのは無音。
こんなことになるなら階段を上って置けば良かった。
それよりも、ロボロ達と夜更かししていた方が良かったのだろうか。


『誰かぁ、、誰かぁ!』


今は後悔しても遅い。
壁に背を付けながら必死に声を荒げる。
それでも何も返ってこない。
誰でも良い。今ならトントンでも全然歓迎する。


『誰でも良いからっ、、居ないの?』


泣きそうになりながら無意識にも一歩踏み出す。
人間、孤独を感じると何も出来なくなるのだろう。
だからこそ、判断を謝る。


『、、っ!?』


踏み出した先、床には何も無く、そのまま体重が前に行ったまま足が空振り、その何もない空間に落ちていった。


続く

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はゆり - え?皆さん私モテ知っていますか?私すごくその漫画が好きでこの小説で出てきて興奮しました。作者様も私モテのファンだと嬉しいです。(25話) (7月28日 22時) (レス) @page25 id: 647d51317b (このIDを非表示/違反報告)
るーるー。(プロフ) - うお。怖い。これは、、、ホラー?ま、いいや。タイトルからなんかゾクッときてしまいました。展開がとても気になります。更新頑張ってください。 (2023年4月26日 15時) (レス) @page39 id: a2c8966320 (このIDを非表示/違反報告)
綷撥(プロフ) - 大戦犯さん» 解いてます!期限付きなのでどうぞお楽しみください! (2023年3月15日 19時) (レス) id: 077ab00643 (このIDを非表示/違反報告)
大戦犯(プロフ) - パスワードが、パスワードが解かれている!!キェェェェェェェェ(歓喜) (2023年3月15日 14時) (レス) id: 8079df56ee (このIDを非表示/違反報告)
綷撥(プロフ) - ぱんけーきさん» ぱんけーきさんコメントありがとうございます!体の一部ですか?!むしろどこら辺が欲しいのかで話は変わって来ますが、取り敢えずそう言って頂けて、とても嬉しいです。ありがとうございます! (2023年2月2日 19時) (レス) id: 077ab00643 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2022年11月26日 11時

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