コンクールまであと19日(圭人side) ページ6
今日は昨日一晩寝ずに練習したことを宏太君に見てもらうから､朝はいつもより早く出た
もちろん光も一緒だよ！
文句すごい言われてるけどね…
光〈なあ圭人､宏太君から合格貰えたらいいな！〉
圭〈そんな簡単に貰えるはずがないよ！〉
光〈また圭人の悪い癖出てる！〉
圭〈自信持てって言われても持てないよ？だって僕の目標､宏太君みたいな人を感動させる演奏したいって思ってるのに､今の僕はまだまだだよ…〉
僕はまた悪い癖が出てしまった
いつも何かがある度に､できないって言葉が出てきてしまう。
わかってるんだよ？やってみないと分らない事
光〈圭人､多分この時間宏太くんもう来てるから､走って行ってきたら？荷物は俺が持って行くから。〉
圭〈ありがとう。ごめんね！よろしく！〉
僕は光に荷物を預けて､楽器に負担をかけないように走った
しばらくして､学校に着くと､宏太君はもう練習をしていた
圭〈はあ…はあ…はあ…はあ、先輩おはようございます！昨日は練習の途中で抜けてしまいすいませんでした。昨日注意して頂いた所練習してきたので､もう一度だけチャンスください〉
しばらく先輩は黙っていた
そして…
宏〈1回だけな､これでできてなかったら本当にその部分は辞めてもらう〉
圭〈ありがとうございます！〉
僕はすぐに楽器を用意して､奏でた
今まで教えて頂いたことを一つ一つ思い出しながら
そして吹き終わると
宏〈９割出来ている。あとは､音のピッチを合わせれば完璧だ！ここ2人で奏でよ！〉
この言葉を聞いてホットしたのか､意識を飛ばした
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作者名：伊野尾未来 | 作成日時：2017年1月7日 15時
