21食目。 ページ25
今年に入って15人目のコックが雇われた。
コックの名はヨーゼフ。
青い髪で『流浪の料理人』と呼ばれている男だ。
青い髪の男……というとどうしてもアルテとポロはアダムを思い出してしまうらしく、時々イタズラを仕掛けていた。
まあ、アルテとポロにいろいろやられているし、いつものようにいなくなってしまうだろうとセレナは考えていた。
しかし、彼は一週間たってもいなくならなかった。
セレナはいつもと同じようにコックのお手伝いをしていた。
料理の手伝いをしていると、やっぱり話す機会が多くなる。
彼とだんだん話しているうちに、セレナには『別の顔』が見えてきた。
『別の顔』というのが本当の顔なのかもしれないし、もしかしたら幻覚なのかもしれなかったが、その顔はどうやら昔見た……マーロン国との縁談相手だったカルロスに似ていた。
セレナは記憶力にはかなりの自信があったが、『青い髪の男』なんてたくさんいる。
確信が持てなかったが、一週間のうちにセレナにはだいたいの顔がわかってきていた。
(カルロス様?
でも、なんで今更……)
バニカはもう、変わってしまったのだ。
彼女が『元に戻る』なんてことはありえないだろう。
それこそ、悪魔との契約を解くしかない。
彼が何故ここに来たかは知らないし、私が『カルロス=(イコール)ヨーゼフ』のことを知っているのもおかしい。
(まあ、別にいいか。)
そこまでして知りたい訳ではなかったとで、気にしないことにした。
謝罪。
公開するほう間違えました。
「。」しか書いていないものを投稿してしまい申し訳ありません。
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いんく(プロフ) - 桜猫さん» 返信遅れてしまい申し訳ありません。一ヶ月一冊ペースで進めていくつもりですので、こちらもよろしくお願いします。 (2016年8月5日 19時) (レス) id: 8afac89c30 (このIDを非表示/違反報告)
桜猫 - こちらも読ませていただきます( ^ω^ ) (2016年8月3日 11時) (レス) id: 3524d9e2e8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:いんく | 作成日時:2016年8月1日 22時