18食目。 ページ22
(前話から1年以上たっています)
セレナは若干眠い目を擦りながら厨房に立っていた。
その後ろにはバニカがセレナの料理する姿を見つめている。
ついさっきまで就寝の準備をしていたセレナだったが、バニカが小腹がすいたと言うので、今ここにいた。
残念ながらセレナにはゲテモノ料理の才能はなかったが、コックはもういない。
(あと一日コックがもってくれればよかったのに……)
セレナはため息をはいた。
「うーん……こんな感じですかね…あまり期待しないほうがいいですけどね」
普通の料理(・・・・・)の仕上げに、謎のパウダーを振りかけた。
自分でもおいしい料理が作れるように、とセレナがいろいろな植物を粉末状にしたこのパウダー。
バニカからは
「口に入れたとたんに爽やかな香りが広がっておいしいのよ」
と評判のこのパウダー。
あと2種類あり、料理によって使い分けている。
しかし、バニカは時々セレナの目を盗んでパウダーを舐めようとするため、常に部屋保存している秘伝のコレ。
バニカは手を拭き食事に入ろうとしたが、ふと気づいたことがあった。
「ワインが少ないわね」
無いことはなかったが、確かにもう底のほうになっていた。
「確かにもう無いみたいですね……わかりました。今持ってきます」
扉の方に足を向けたとき、いきなりドアが空いた。
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いんく(プロフ) - 桜猫さん» 返信遅れてしまい申し訳ありません。一ヶ月一冊ペースで進めていくつもりですので、こちらもよろしくお願いします。 (2016年8月5日 19時) (レス) id: 8afac89c30 (このIDを非表示/違反報告)
桜猫 - こちらも読ませていただきます( ^ω^ ) (2016年8月3日 11時) (レス) id: 3524d9e2e8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:いんく | 作成日時:2016年8月1日 22時