あったかいお紅茶を【オリジナル】

なにこの人 ページ4

「あ、こ、こんにちは。」
創志郎さんに挨拶をしておく

「紕閠、昼食の用意を。」

ひぇ〜ガン無視…

「少々お待ちください。」
チラリと目配せで紕閠さんに助けを求めた。

こちらも同じくガン無視。
目をあわせてもくれない

「あっ、あの…」
呼び止めようとするけど、二人して廊下を歩いて行ってしまう。

「え〜…」
マジかよ、そっち優先かよ…
まあ、そりゃそうか

手ぶらのまま突っ立っていると

「こちらへどうぞ。」
ひやりとした声が上から降ってくる


見上げてみるとブスッとした男の人がいた。
前髪が長くて顔がよく見えない…
服的にこの人も執事かな

「は、はい…」
靴を脱ぐために屈むと

「そのままで平気です」
え、そうなの?絨毯とか敷かれてるけど、大丈夫なの?

その人の後ろに付いていく
廊下と同じように絨毯の敷かれた階段を登る


ほんと広いなこの屋敷。
私の実家何個分だろう?


二階に上がって少しすると
その人が一つの扉に手をかけた

「こちらになります。」
扉を開けて、私を部屋へ促す

部屋はそんなに広い訳ではなく
実家の自分の部屋と同じくらいの広さだった。

「どうも。」
部屋には本棚が一つ、小物を置ける棚が一つ、
ベッドが一つ、勉強机のような机が一つ。
全て木で作られていた。

さっきメイドさんが持っていった荷物が、机の上に置かれていた

「失礼。」
その声と同時に扉がパタンと閉じられた。
窓から見える都会の町並み
今日はホントに天気が良い


謎を解くヒントなんかどこにもないのに




何故か私には自信があった。

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