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小島side
「終わりましたー」
末「ありがとう」
ドライヤーが終わって俺の膝から降りようとする。まあそりゃそうか。
ん〜でも……いややな。
末「っお、」
「あんな染めてんのにさらさらっすね」
末「そう？結構傷んでるよ」
動いたその身体、後ろからお腹に手を回して引き寄せる。
髪の毛の話なんか口実でしかないけどな。
末「なによ」
「なによってなんすか」
末「こじまからこんなくっついてくんの珍しいから」
「まあいつもは誠也くんからやもんな」
そのまま両腕でぎゅっと抱き締めてると、誠也くんが俺に全体重を預けて寄りかかってきた。
「おーもーい」
末「疲れたから癒して〜」
その体勢のまま今日のMCのトーク内容とか、ちょっとミスったところとか他愛もない話をする。
時々至近距離で絡む視線にドキッとしつつ、近くにある温もりに幸せやなってしみじみ感じて。
…誠也くんはどう思ってるんやろう。俺のこと。
「今日のバンドコーナーめちゃくちゃ楽しかったわ」
末「こじまんとこ居すぎてリチャにはよ戻れってされてさ笑」
「中々な力で回収されてったもんな笑」
末「ほんま腕もげそうやった笑」
バンド中は動かれへんけど、俺らに向かって揺れるペンライトとか照明が当たりながら楽しそうに歌う誠也くんの背中を見てるのがほんまに好きで。
時々俺のとこ遊びに来てくれのもめちゃくちゃ嬉しいし。
「もうさ」
末「うん」
「俺んとこおればいいのに」
ずっと。俺のそばにおればいい。
末「それはさ」
お腹に回しとった手の上に俺より小さい手が重ねられ、そのまま繋がれる指先。
末「バンド中の時の話？」
こつんと頭を寄せられて、すぐそばから香ってくる大好きな匂い。
ああ、試されとるわ俺。
誠也くんのことやから俺の気持ちなんかとっくに気づいてるやろうし。
「それだけちゃうよ」
そうやでっていつもならちょけるけど、
たまにはというか、そろそろ真面目に伝えんと。
「好きな人には自分の隣におってほしいやろ」
末「そうやな」
「誠也くんもでしょ？」
顔を覗きこむと座っとるから思ったより顔が近くて、
あと数cm顔を動かせばキスできそうな距離。
末「せやな、こじまには1番近くにおってほしいわ」
そう言って微笑んだ唇に、そっと自分のを重ねた。
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むゆこ(プロフ) - castielさん» お読みいただきありがとうございます！結局のところ紫赤みたいなところありますよね＾＾また書かせていただきます︎︎︎︎︎☺︎ (8月28日 19時) (
レス) id: 5554184efb (このIDを非表示/違反報告)
むゆこ(プロフ) - さきさん» お読みいただきありがとうございます！個人的に最近橙赤ブームなのでまた書かせていただきますね＾＾♡ (8月28日 19時) (レス) id: 5554184efb (このIDを非表示/違反報告)
むゆこ(プロフ) - みのりさん» お読みいただきありがとうございます！そうなのですね、、！個人的に紫青は色々なパターンで書きやすいです◎ また紫青書かせていただきますね^^ これからもお読みいただけたら嬉しいです♡ (8月28日 19時) (レス) id: 5554184efb (このIDを非表示/違反報告)
さき(プロフ) - こちらのお話大好きです！いつも楽しく読ませていただいております！橙赤大好きなので更新嬉しかったです☺️これからも楽しみにしております🙇 (8月13日 23時) (レス) id: 85021810df (このIDを非表示/違反報告)
castiel(プロフ) - いつも楽しく拝読しております!特に紫赤が大好きです!もしよろしければ心霊ロケの紫赤verも読んでみたいです! (5月19日 1時) (レス) id: b51bce6272 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：むゆこ | 作成日時：2021年8月24日 23時
