orange × red ページ21
福本side
『大晴』
俺の名前を呼ぶ柔らかい声が好き。
「ん？」
『…なにニヤニヤしてるん笑』
「いや別に」
『なにって笑』
「誠也くんが俺の事呼ぶ時の声好きやな〜って」
『なにそれ笑』
とか言って、俺の肩に寄りかかりながら携帯弄ってる誠也くんもにやけてんで。
「たいせーって時も大晴って時もなあって時も全部好きやで」
『なあに関しては名前じゃないやん』
「でも俺の事呼んどるし」
『小島とか佐野かやったら？』
「いや俺やから大丈夫」
『自信すご笑』
空いてる手で、笑って小さく揺れる誠也くんのほっぺをむにゅっと掴みこちらを向かせる。
羨ましいくらいのくりっくりな目が俺だけを捉えてて、それだけでも嬉しいんやから俺の顔もゆるっゆるやろうな。
「てか俺といる時にこじけんとか晶哉の名前出さんといて」
俺のせいで誠也くんが喋れへんのをいい事に、とがった唇にちゅっとキスを落とす。
そのまま鼻がくっつきそうな距離のまま見つめると、珍しく照れくさそうにする誠也くんが愛おしくなった。
『ふふ、なんか今日は甘いな』
「いつも誠也くんには甘いよ」
正面からぎゅっと抱き締めてその温もりを感じる。
誠也くんが俺の頭を撫でてるから、心地良すぎてこのまま寝てまいそう。
『寝んなよ』
「寝えへんよ」
『寝ようとしてたやろ』
「ちょっとだけ」
少し体を離されたかと思えば、俺の首に両腕を回しておでこをぴたっとくっつけられた。
誠也くんってあんまりこういうことしないから、俺の心臓がばくばくし始めた。
『せっかく一緒におるんやからまだ起きとって』
「ん、起きる」
かわいい。ほんまにかわいい。かわいいすぎる。
細い腰を引き寄せて自分の膝に座らせた。いや軽。
『なにする？』
「なにしたい？」
『大晴がしたいことがしたい』
さっきのかわいいモードの時とは違い、年上を感じさせる大人な顔つきの誠也くんにまんまと俺の理性は壊されて。
キスしようと唇を近づけると自然と閉じる誠也くんの目。
もう少しで重なる、直前
「ええの？」
焦らすためにわざと問いかける。
色仕掛けされた少しばかりの仕返的な。
俺の問いにゆっくり目を開けた誠也くんが、
「ええよ」
少し微笑んで唇を重ねてくる。
明日仕事やけどまあいっか、幸せやもん今。
end
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むゆこ(プロフ) - castielさん» お読みいただきありがとうございます！結局のところ紫赤みたいなところありますよね＾＾また書かせていただきます︎︎︎︎︎☺︎ (8月28日 19時) (
レス) id: 5554184efb (このIDを非表示/違反報告)
むゆこ(プロフ) - さきさん» お読みいただきありがとうございます！個人的に最近橙赤ブームなのでまた書かせていただきますね＾＾♡ (8月28日 19時) (レス) id: 5554184efb (このIDを非表示/違反報告)
むゆこ(プロフ) - みのりさん» お読みいただきありがとうございます！そうなのですね、、！個人的に紫青は色々なパターンで書きやすいです◎ また紫青書かせていただきますね^^ これからもお読みいただけたら嬉しいです♡ (8月28日 19時) (レス) id: 5554184efb (このIDを非表示/違反報告)
さき(プロフ) - こちらのお話大好きです！いつも楽しく読ませていただいております！橙赤大好きなので更新嬉しかったです☺️これからも楽しみにしております🙇 (8月13日 23時) (レス) id: 85021810df (このIDを非表示/違反報告)
castiel(プロフ) - いつも楽しく拝読しております!特に紫赤が大好きです!もしよろしければ心霊ロケの紫赤verも読んでみたいです! (5月19日 1時) (レス) id: b51bce6272 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：むゆこ | 作成日時：2021年8月24日 23時
