ガヤの気持ち ページ18
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ねぇAちゃん
いつからだろう。
『淋しい』なんて感情を思い出したのは。
ずっと閉じ込めていた感情なのに。
気づけばいつも君がいて。
知らなかった。
…違う。
本当は気づかないフリをしていたんだ。
一人の夜がこんなに淋しいなんて…。
ーーー...
藤「. . . 雨か。」
新曲のダンスの練習をしてる最中、窓の方に
目をやるガヤを見た。
「. . . 昨日、Aと会ったんだって?」
藤「. . . . . . . . . 。」
その目が、かすかに動揺したのか揺れる。
藤「. . . ちゃんとしろよ、Aのこと。」
「なにが?」
藤「ちゃんと捕まえとけって話。」
「捕まえてますけど。」
藤「俺. . . 女にはなんの感情も持たないようにしてる
けど. . . あんな風にこらえて泣く姿見たら. . .
マジで痛えよ. . . 。しっかり捕まえとけよ、玉。」
「. . . また説教」
藤「だったら!. . . ちゃんとしろって. . . 。」
「. . . っ」
藤「可哀想だろ、Aが。」
「. . . . . . . . . 。」
藤「. . . . . . . . . 。」
「. . . どういう意味?てか. . . ずっと聞きたかったんだ
けど、ガヤはAのことどう思ってんだよ。」
藤「. . . . . . 。」
頭まですっぽりかぶったパーカーのフードの隙間から
しかガヤの横顔は見えなくて、その表情はわからない。
ましてやサングラスに隠れて、余計にその心を読むことなんて出来そうになかった。
ずっと知りたかったんだ。
ガヤの…ほんとの気持ち。
藤「. . . 言葉でなんか言えたら、ラクだったかもな。」
「え. . . ?」
藤「言葉になんか出来ねーよ。」
…ガヤ…。
藤「なんか. . . こっちが切なくなってきた. . . (苦笑)」
「は?なんでだよ(笑)」
藤「ほんと、うまくいかねーよな。色々。」
「. . . そうだな. . . 。」
誰かを好きになるって…
あの頃より、難しくなった気がするよ。
こんな日が来るなんて、Jr.時代ん時は…
思いもしなかったのにな。
あの頃のまま、俺らがずっとJr.だったら…
みんな変わらずに、いられたのかな………。
でも、" もしも "はねーんだよな。
これが今、俺らのたった一つの現実なんだ。
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もこ(プロフ) - こんばんは (2019年5月14日 22時) (レス) id: 69388d6fef (このIDを非表示/違反報告)
もこ(プロフ) - こんばんは (2019年5月14日 22時) (レス) id: 69388d6fef (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:たまみく | 作成日時:2019年5月14日 19時