kiss my heart . 5 (ページ15)

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恋に溺れて愛にすがるページ15

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藤「確かに玉にとって宮田は特別だ。そんな宮田が
玉の近くにいるのは嫌？寂しい？自分だけ見てほしい？」

『私はもちろん寂しい. . . でも』

裕太くんがあんなふうに笑えるのは

『嬉しい』

藤「！」

『奪ったりなんてしない。裕太くんの大切なものは
私も守りたい。』

藤「Aは. . . 」

『え？』

藤「あ、いや。」

『？』

藤「そういう気持ちをあげたらいいんじゃん？」

『気持ち. . . 』

藤「Aが抱く気持ちはAにしかあげられない
ものだし。それはきっと玉を幸せにする。」

『で、でもそんなので. . . 』

藤「なんだっていいんだよ。自分にできないこと悩む
よりさ自分だけができることはなんだろうって」

『. . . . . . 』

藤「考えるほうが素敵だろ？」

『太輔. . . 』

藤「まぁ、なんとかなるって。」

『. . . . . . 太輔？』

藤「？」

『ありがとうね？』

藤「. . . ん。」

『でもやっぱりすごいな太輔は。』

藤「なにが(笑)」

『そんな風に色んな立場から物事が見れるなんて。
やっぱり大勢の人を魅了する歌を歌える人は違うよ(笑)』

藤「それはどうも(笑)」

『ほんとにありがとう。感謝しきれないよ. . . 』

藤「危なっかしくてお前はほっとけねぇからな(笑)」

『そうなの？(笑)』

藤「そうなの(笑)」

『だってさー. . . 怖いんだもん。』

藤「. . . 怖い？」

『うん. . . 怖い。裕太くんを失ったら. . . もうぜーんぶ
私、なくしちゃいそうで(苦笑)怖いよ. . . 本当。』

藤「そんなん、みんな一緒だろ。それが普通だから。
だから捕まえときたくて、必死になんだろ。」

『普通. . . ？』

藤「そ、フツー！だから今から別れたら. . . なんて
考えてないで一緒にいられるように考えりゃいーじゃん。
そんでもダメだったらそこでまた悩めばいーし！」

『. . . なるほど. . . 。』

藤「なるほどじゃねぇよ！お前ホント恋愛は初心者
だな(笑)」

『すみませんね(笑)』

藤「今、お前がしたいこと。しなきゃいけないこと。
それだけ考えてろよ。」

『私が. . . したいこと. . . 。』

藤「玉が好きなんだろ？」

『. . . . . . うん. . . (泣)。』

藤「今、一緒にいれなくて淋しいんだろ？」

『うん. . . (泣)』

藤「(笑)」

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