kiss my heart . (ページ37)

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苦い再会ページ37

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「じゃあ. . . ガヤが会いにきたら、連絡して？」

『連絡？』

「そう。俺が電話で対応する(笑). . . だから連絡ほしい。」

『うん. . . わかった！』

心配、してくれてるのかな？

わかんないけど…その目がなんかすっごく可愛いから、
素直に従っとこう(笑)

ーーー...

それから数日後…。

いつものように仕事をして、
お客様も少なくなってきた閉店間際。

？「あのー」

『はい？』

真後ろから声をかけられて振り向くと…

？「本当にいたんだ(笑)」

『ッ！？』

そこにいたのは…紛れもない藤ヶ谷太輔その人。

『なっ. . . 』

藤「仕事終わんの何時？」

『えっ、あ. . . は、２０時閉店で. . . ２１時くらい
には終わりますけど. . . 』

藤「２１時ね. . . 終わったら時間ある？玉のことで。」

『えっ. . . 』

藤「電話して。」

『え、あっ. . . 』

呼び止める間もなく、藤ヶ谷さんはスタスタと
そこを去っていく。

渡された紙切れを見ると…走り書きされた電話番号が…。

うわっ(汗)

藤ヶ谷さんの番号！？

『どうしよう. . . 』

この時はまだ…

波乱の兆しが少しずつ押し寄せてきてることに
私はまるで気が付いていなかったんだ…。

宮「タマーなに見てんのー」

自分ん家のベランダから空を見上げてる俺の横に
ビールを持った宮田がやって来た。

「今日はさ、月が欠けてるんだなって。」

宮「なぁタマ。月と恋は満ちれば欠けるんだよ」

悲しそうな顔で欠けてる月を見つめる宮田…

俺はその横顔を見ながら思った。

世界でただ一人俺の理解者はお前だけなんだって。

でも…見上げた夜空には満ち足りない月…

俺は誰といてもあんな感じなんだ

きっと誰も俺を満たせない。

もしかしたらAちゃんも俺と同じ

満ち足りない想いにもがいていたのかな……。

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