思いがけない告白 ページ26
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だって裕太くんが私の作ったご飯食べてるなんて
信じらんないよ〜//
よかった、ちょっとは家事やっといて(笑)
「ふー. . . お腹いっぱいだわ。」
『ふふ(笑)裕太くん?完食してくれてありがとう。』
「ちょー美味かった。Aちゃんこそ、俺の頼み
聞いてもらっちゃってありがとね?」
『どういたまして(笑)』
ご飯食べ終わってテレビ観ながらまったりする。
私は少しだけ玉森裕太に慣れてきた。
人間、慣れって恐ろしい(笑)
裕太くんは変わらずいたって普通。
「なに見てんの。」
『み、見てないっ//』
「ふーん?(笑)」
そう言った裕太くんは顔を近づけて私を覗き込む。
「目が泳いでる。可愛いね。」
『だーかーらー!可愛くないから(苦笑)』
「可愛いって。」
『可愛いのは玉ちゃんでしょ!』
「玉ちゃんて(笑)」
『あっ//』
「玉ちゃんて久しぶりに呼ばれたわ(笑)」
『私の中ではずーっと玉ちゃんだったんだもん(笑)』
そんなやりとりしてるとテレビからキスマイの声。
『あっキスマイ!そうだ。今日出るんだった!』
「この間収録したやつだよ。」
『何歌うの?』
「久しぶりにキミとのキセキ歌ったわ。」
『懐かしい!ぴんとこな!(笑)』
「ねっ(笑)」
画面の中で踊って歌うキスマイに目を奪われる私。
「. . . . . . すげーガン見してんね(笑)」
『ファンはみんなこんな感じだからね(笑)』
「. . . Aちゃんはさ真ん中で歌ってる俺好き?」
『え?真ん中って?』
「. . . . . . センター。デビューして結構経つのにさ。
センターに立ってる俺はいまだにドキドキしてる」
私はテレビ画面ではなく隣に座る裕太くんを見た。
「. . . なんかさ、いつもビクビクしちゃって
カッコ悪いんだ。俺(苦笑)」
裕太くんは自信なさそうに笑った。
『裕太くんはカッコ悪くなんか』
「でもさ千賀とかからしたら、堂々とやれよって
思うんだろうな!(笑)」
ソファから立ち上がり、窓から空を見上げる。
「俺が100%の姿を見せてるんなら、千賀も
素直に喜ぶんだろうなって。」
切ない心根なのか裕太くんの声が震えている。
ねぇ裕太くん
見た目よりずっと華奢な君の肩は震えていた
でも私はあの夜…君から逃げてしまったね
裕太くんの全てを受け止めるのが怖かったんだ
私が弱かっただけ…裕太くんのせいじゃないよ…
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作者名:たまみく | 作成日時:2018年12月17日 20時