抑えきれない思い ページ23
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『もしもし?裕太くん?』
「Aちゃん?今大丈夫?」
『全然大丈夫だよ(笑)』
「今宮田からライン来てさ。Aちゃんと
別れたって。だから電話してみたんだ。」
『そっか(笑)。裕太くんは打ち上げ中?』
「うん。さっきまで。んでこれから二次会(苦笑)。」
『大変だね(苦笑)。お疲れ様。』
耳から聞こえる裕太くんの声がなんだか
くすぐったくてたまらなく愛しい。
「今日急に店に宮田が行って迷惑じゃなかった?」
『確かに店の前でウロウロしてて驚いたけど(笑)。
でもやっぱり良い人だよね、宮田っちって。』
「気が合うでしょ?宮田と。」
『うん!』
「即答(笑). . . 宮田は昔から素直で純粋で真っ直ぐ
だから、Aちゃんと同じ価値観で話せるよ。」
『うん。そうだね。』
「まぁ周りからすると宮田はキャンキャン
うるさいしちょっとうざいけどな。」
『そんなことないよ(笑)』
「そう?(笑)」
裕太くんの笑い声が耳元をくすぐる。
「. . . . . . Aちゃん?」
『んー?』
「この間俺が言ったことだけど. . . 。」
『. . . うん。』
「本当に俺から離れないでいてくれる. . . ?」
『離れないよ。だって友達でしょ??』
「. . . ん。そうだね(笑)。ごめんしつこくて。」
『ううん。平気。』
「じゃあ、そろそろ戻るわ。」
『うん。頑張ってね?』
「うん。Aちゃんも気をつけて帰ってよ。」
裕太くんとの電話が切れた後なぜか切なくなった。
乗ろうとしていた時間の電車にも乗り過ごした。
軽く走れば間に合う時間だったのに…
胸がドキドキしてうまく走れなかったんだ…。
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作者名:たまみく | 作成日時:2018年12月17日 20時