君の心…透明 ページ21
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宮「それこそ俺は、デビュー前日まで怒られてて。
もう怒られすぎて、タマと”一生懸命頑張っても
怒られるなら一生懸命やらないで怒られたほうが
得なんじゃん?”とか意味不明の話とかマジメに
したりしてたからね(笑)」
『ダメダメだねぇ(笑)』
宮「あの頃の俺の目標って、ミスしないとか、いい
パフォーマンスをするじゃなくて、”怒られない!
”ってことだけだったから. . . 。」
『. . . . . . 宮っち。』
宮「あの時の気持ちって俺とタマにしか分からない
と思う。キズのなめ合いというか、キズ薬を塗り
合ってたけど、同じ痛みを知ってる人。」
『. . . . . . 同じ痛み。』
宮「そう(笑)。わかってくれる人がたった一人でも
いてくれるのは嬉しかった。一人じゃ、乗り越え
られなかったと思うから。」
宮っちが語る裕太くんとの絆の一つ一つが
私の胸にガツンと突き刺さった。
聞きながら二人の歴史の重さを改めて感じたんだ。
宮「だから. . . Aちゃん?」
『え?』
宮「タマの事さ本当によろしくね?」
『宮っち. . . . . . 。』
宮「Aちゃんになら、安心してタマを
任せられるわ(笑)。俺人を見る目あるから!(笑)」
ケラケラ笑う宮っちから思わず目をそらす私…。
『違うの。』
宮「Aちゃん??」
『. . . 本当に. . . 裕太くんとは何でもないの。友達
だけど、私は彼のことは何も知らなくて. . . 』
宮「Aちゃん. . . ?」
『彼の部屋だって一回しか入ったことないし. . . っ
毎日何してるかだって知らないのっ。』
なぜか宮っちの前だと素直になれる私がいた。
感情的になった気持ちは抑えが効かなくて。
次々に溢れ出す言葉が止められない。
『私は. . . 私はただのファンで. . . たまたま優しく
されただけで. . . っ、本当に. . . 裕太くんにとって
私なんか. . . っ』
宮「. . . なるほどね. . . 。」
宮っちは私が落ち着くまで…
ずっとずっと優しく頭を撫でて聞いてくれた…。
『. . . ごめんなさい. . . 私. . . 』
宮「ううん。俺の方こそなんかごめんね?」
『宮っちは悪くないよ!私が勝手に. . . . . . 』
宮「吐き出してスッキリした?(笑)」
『. . . . . . だいぶ(笑)』
宮「よかったよかった(笑)」
『. . . . . . 裕太くんには内緒ね?』
宮「了解!(笑)」
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作者名:たまみく | 作成日時:2018年12月17日 20時