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誰もが愛するパープルフェアリー ページ20

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宮「乗って、助手席。」


『大丈夫なんですか?乗っても. . . 』


宮「案外バレないから平気(笑)」





とりあえず助手席に乗る。

裕太くんだけじゃなくて宮っちの車にまで…。

私は本当に幸せ者です……。





宮「Aちゃん、なんか食べたいのある?
お酒飲めるんだよね?」


『あー. . . でも明日も仕事なんでお酒は. . . 』


宮「了解〜。」





宮っちが連れて来てくれたお店は
喧騒を外れた静かな街並みの一角で、ひっそりと
した佇まいの居酒屋さん。


店内は薄暗く、よく行くような居酒屋の
騒がしさもない。


簡単に区切られた個室で座敷なのに
オシャレなメニューが多くて。





『ここよく来るんですか?』


宮「うん。キタミツのオススメの店なんだよ。」


『なんか落ち着きます(笑)』


宮「てかさ敬語やめてよ!Aちゃん年上だし!
あと宮田さん呼びもやめて(泣)」


『じゃあタメ話で(笑)』


宮「その調子で(笑)あっタマもさぁ誘ったんだよ」


『裕太くん?』


宮「うん。でも番組の打ち上げにガヤさんと参加
するみたいでさ。」


『そっかぁ. . . 』


宮「Aちゃんによろしくだってさ(笑)」


『よろしくされちゃった(笑)』


宮「タマに聞いたんだけどAちゃんて宮玉担
なんでしょ?」


『はい!かなりの宮玉だよ(笑)』




私はバッグの中にある宮玉写真入りのパスケースを
宮っちに渡した。




宮「スゲー!!本当に好きなんだね(笑)」


『裕太くん言ってたよ?宮っちといる時だけが
俺は落ち着けるって。』


宮「俺といる時いつもツンツンしてるくせに!」


『ふふふ(笑)』


宮「. . . 俺さタマのいない人生なんて考えられなく
なっててさ。」




宮っちがパスケースを見ながら苦笑いする。




宮「もしキスマイじゃなかったらなんの仕事してた
んだろうとかはたまに考えるんだけど。でもタマ
のいない人生はマジで考えられなくて。」


『うん。』


宮「考えられなくてっいうか、考えたくない(笑)。
ここまで深く俺の一部になってんの。タマは。」


『. . . 裕太くんも同じだと思うな。』


宮「デビュー前の話になっちゃうけどさ。俺とタマ
っていっつも怒られてて。俺とタマ以上に怒られ
たJr.っていない気がするくらいさ(苦笑)」


『うん(苦笑)』









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作者名:たまみく | 作成日時:2018年12月17日 20時

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