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醒めない夢 ページ14

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『えっ宮田さん帰っちゃうんですか!』


宮「うん。明日さ舞祭組の四人でロケあって
朝早いんだよ(泣)俺んちさ、ここから距離
あるしもう出るわ。」


『そうですか. . . 残念。』


「気をつけて帰れよ。」


宮「おう。Aちゃんのことよろしく!」


「言われなくても(笑)」


宮「Aちゃん、じゃあね!また今度!」


『はい!また(笑)』




宮っちが出ていき裕太くんと二人きり…。




「どうだった?宮田と話してみて(笑)」


『うん(笑)。もうテレビやコンサートで観る宮田
さんそのまんまって感じ(笑)』


「そっか(笑)。」


『なんかね、宮田さんと一緒にいると落ち着く。』


「うん。俺もアイツといると落ち着く。てか宮田と
一緒にいる時だけが落ち着ける(苦笑)。」


『うん. . . 。』


「アイツはさ. . . カッコつけなくていつも自然で。
オタ芸とか自分で道を切り開いてさ。勇気を持っ
て堂々とやってる姿はカッコいいんだ。」


『. . . うん。』


「もうキスマイの切り札だよね。アイツ(笑)。」


『ふふ(笑)。裕太くんは誰よりも宮田さんのいい所
をたくさん知ってるね。』




私がそう返すと、裕太くんが嬉しそうにくしゃっと
顔を綻ばせた。

くしゃっと目尻を下げて、笑ってる。

つられて私もついつい同じ様な笑顔になる。








『裕太くんもうそろそろ出る?』



ふと時計を見るともうすぐで日付けが変わる。



「もうこんな時間か。出ようか。」


『裕太くん今日はご飯誘ってくれてありがとう。
またまた夢のような時間でした(笑)。』




帰り仕度しながら私は裕太くんにお礼を言う。




「いや、全然。俺が会いたかったから。」


『. . . //』



なんて返していいか分からずドアに向かう私。



「. . . . . . Aちゃん、明日は仕事?」


『明日?明日はお休みだよ。裕太くんは?』


「. . . . . . . . . 。」






急に無言になる裕太くんに私は思わず振り返る。






『裕太くん?どうしたの?』


「. . . . . . じゃあさ。」


『うん?』


「ちょっと寄り道してかない?』


『. . . え?』









ねぇ裕太くん



君に見つめられると心が乱れる 胸がざわつく

裕太くんの一挙一動が私の気持ちを台風並の

勢力を持ってかき乱しているんだよ


でもあの頃はそれが嬉しくて仕方なかったんだ


裕太くんは私に夢を見せてくれる人

醒めない夢を見せてくれる人なんだよ









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作者名:たまみく | 作成日時:2018年12月17日 20時

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