16:それぞれの想い*DH* ページ16
*
なんだこのパーティーは__
最初にオレたちが聞いてたのとは随分趣向が違うみたいで
どっかで見たことある顔もいれば、全く知らない顔もいる…
誰もが、ジェジュンと社長のご機嫌伺いに余念がないって感じ ?
かたや、会場の片隅でやけに甘ったるいカクテルをちびちび飲みながら
遠巻きにヌナを見るオレ
なんか………
ものすごーーーーく場違いに思える
でも……ヌナだってなんとも微妙な表情してる
まるでジェジュンのパートナーみたいに連れまわされて
愛想笑いはしてても、オレにはわかる
あああああーーーーーっ
今すぐ、ヌナの元に行って連れて帰りたい
あ!!
ヌナがキョロキョロしてる
オレを探してる??
一歩足を踏み出そうとした時、グッと腕を引かれた
「行かないほうが身のためですよ」
「何なの?キミ」
「わたしは……ジェジュン支店長の秘書です」
「秘書ぉ??」
「はい」
「………でさ、その秘書さんが、なんでオレなんかにくっ付いてるわけ?
秘書っていうのはその支えてる人にくっ付いてるもんでしょ?」
「わたしは、そう言われたので…」
「ふぅん……キミには個人の意思ってもんはないの?」
「………」
「ま、いいけど…で、身のためってどういう事?」
「あなたは………Aさんとお付き合いし始めてどれくらいですか?」
「は?なんでキミにそんな事…」
言わなくちゃいけないんだよ!って言いかけて
この子の真っ直ぐな瞳を見たら、言えなくなった
「3……ヶ月くらいかな」
「……支店長は待ってたんですよ」
「何を?」
「この日をです」
「どういう事?」
「支店長は………ずっと、4年間。この日が来るのを待ってたんです
彼女の前に、立派になって戻ってくると、それだけが彼の原動力だった」
__彼……
そういった後、ジェジュンを見つめる瞳
ああ、この子は……
そんなあいつを、ずっとそばで見て来たんだなって
そう思った
「なんか……ツライな」
「え!?」
「好きなんだろ?あいつが」
「そ、そんなこと!ありません!!/////」
「いいじゃん、別に。オレだってずっとヌナの事見てたんだから
でも、オレはあいつにヌナを渡す気なんかこれっぽっちもないから」
その時、あ、と小さく声を漏らした彼女の視線を辿ると
ジェジュンに手を引かれて今まさに会場から出て行くヌナの姿が見えた
「ヌナ…!」
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さくらこ(プロフ) - なおさん» たまちゃんありがとう( ´ ▽ ` )ノ (2015年5月14日 13時) (レス) id: c51219206a (このIDを非表示/違反報告)
なお(プロフ) - たまです!よろしくです!! (2015年5月6日 10時) (レス) id: 16c897f07e (このIDを非表示/違反報告)
さくらこ(プロフ) - myeongmiさん» myeongmiさん、コメントありがとうございます( ´ ▽ ` )ノそう言っていただける私こそ、幸せです( ; ; )ありがとうございます!次のお話も楽しんでもらえるように頑張ります! (2015年3月21日 12時) (レス) id: c51219206a (このIDを非表示/違反報告)
さくらこ(プロフ) - ミナさん» ミナさん、コメントありがとうございます!ホント、夢でもいいからこんなかっこいいドンヘさんと同じ会社で働いてみたい!!次のヒョクちゃんのお話も楽しんでもらえるように頑張ります!! (2015年3月21日 12時) (レス) id: c51219206a (このIDを非表示/違反報告)
さくらこ(プロフ) - ようこさん» ようこさん、レスが前後しちゃってごめんなさい(>_<)コメントありがとうございます!リーマンドンヘさん、楽しんでもらえて嬉しいです!次のヒョクちゃんのお話も楽しんでもらえるように頑張ります! (2015年3月21日 12時) (レス) id: c51219206a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:さくらこ | 作者ホームページ:http://id41.fm-p.jp/390/cherryhae15/
作成日時:2014年11月22日 18時