赤い眼の子、刀の神様【カゲプロ】【刀剣乱舞】 (ページ20)

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さようなら、どうか幸せにページ20

「お母さん！」

今まで隠していた子供が母親である化け物によろうとする。しかし、彼女はそれを止めた

自分に近ずくな、自分のせいで2人が傷つくのは嫌だと

アザミは気づいていた、自分がいるからいけないのだと。自分がいなければ2人は傷つかなくてすむ

「少し…夢を見たかっただけなのだ」

「お前達と居れるという幻想を」

「いとおしかったのだ、お前達がたまらなく…ｯ！」

子供はダメといった。だが、アザミは止まらない

「シオン、お前は化け物なんかじゃない。絶対にこの力は使うな」

「私にこんなことをいう資格はないが」

「一人の人間として父さんと幸せになるのだ」

「それが私の幸せだ」

子供は嫌だと泣き、行かないでと言った

「ごめん……ごめんごめんごめんｯ……！」

「ずっと愛してる」

「ずっと祈ってる」

「お前達が幸せであることを……ずっと……ッ！」

とうとう子供は泣き崩れた。アザミは光に包み込まれた。

そこにちょうど彼が駆けつけた

しかし、彼女は【終わらないセカイ】へと旅立ったあとだった

彼は泣いた。自分の愛した彼女を守れなかったことに

·

それから何百年経ったのか子供も大きくなり、自分の子を授かった

そして言った

「大人になるまで外には出ちゃダメ」

でも、子供はその言いつけを破り、出てしまった。

母親は慌てた

自分の父親のようになるのではと

必死に探していたら子供は人間に捕えられていた

純白の髪の毛も泥がつき、所々茶色になっていた

母親は力を使った

長年使っていなかったのが理由か吐血してしまった

人間は貰った！と言わんばかりに棍棒を2人に振り下ろした

「お母さん……私達…幸せになんてなれなかった」

母親がそう思った矢先、その場に大きな口のようなものが開いた

それはあのセカイの入口だった