赤い眼の子、刀の神様【カゲプロ】【刀剣乱舞】 (ページ14)

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静寂の森ページ14

薬研side

こん「あの方は政府から約5km。森の中に住まわれております。ですが、お気をつけください。あの森は昔から人間が入ると帰ってこないという噂がございます」

五「こ、怖いです…」

一期「何故、人間が戻らないのですか？」

こん「それが未だ不明で我々ですらわからないんです」

薬研「だが、居場所が分かったんなら早く行こうぜ」

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乱「静か過ぎるね…この森」

薬研「いち兄、こっちだ」

一期「あぁ、すまない薬研」

俺達短刀は兎も角、いち兄は太刀だ。夜目は効かないから手を引っ張る必要がある。

しかし、なんだこの森は静か過ぎて怖いぐらいだ。普通ならふくろうやら虫の鳴き声が聞こえるはずなのにこの森は一切聞こえない。静寂に包まれている。

五「あっ、虎くん…！どこ行くの?!」

虎「ガゥ！」

五虎退の虎達は匂いを辿っているのか森を進んでいく。その際にも動物の姿や鳴き声は聞こえず

乱「虎達には分かるのかな？」

一期「治された時の霊力を辿っているのでしょうか…」

五「薬研兄…！あの…虎くん達の前に家が…！」

薬研「こりゃあ、すげえ。城みたいだな」

池の中央にそびえ立つ家。俺たちのよく知る城のように鎮座している。

ここがあの人間の住処？

桟橋を渡り、扉の前に着く。開けようとしたら扉は鍵をかけておらず直ぐに入れた。

無防備すぎる…。？この出っ張りはなんだ？

ｶﾁｯ

「「「「！？」」」」

夜なのに昼のように明かりが灯る。からくりか？

乱「…わぁ…これ全部本？」

一期「見上げても本がありますね」

薬研「……ん？」

部屋の隅に赤黒いのが付いていた。これは……血？結構古いのかもしれねぇけど、確実に血だな…

五「い、いち兄…題名のない本がありました…」

一期「本当だね…不思議だな…」

ﾍﾟﾗｯ

乱「？なにこれ……？」

薬研「なんかの落書きか？それとも字？」

変な字を描いてるな。なんて読むかすら分からないが…これは落書き用の本なのか？

それとも何か…

「なにしてんの？」

その本を囲んでいた俺達の後から聞き覚えのある声が聞こえた。