赤い眼の子、刀の神様【カゲプロ】【刀剣乱舞】 (ページ12)

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水色さんページ12

引き続き一期side

「何故水色さんをそんなに攻めるの」

水色さん。彼女は言った。先程私は名前を教えたはず。覚えてくれないのでしょうか？

「水色さんが何したのさ。ただ水色さんは助けを呼んだだけ。君達はそれを助けずにただ見放して、見て見ぬふりをしていた」

君達に水色さんを攻める義理はない、彼女はそういった。

髭切「流石に僕でも怒るよ？僕達は助けれなかっただけなんだよ？でもね？言霊で出来なかったんだよ？君にだってわかるはずだ。助けを求めても助けられないものがあることぐらい」

髭切殿のあの柔らかい声が一気に冷たくなる感じがした。目元もまるで獲物を狙う獣。

だが、彼女は怯まなかった。

「知ってるさ、だけど助けれないんじゃない。貴方達が助けようとしなかっただけだ。……まぁ私もだけど」

乱「もｯ、もうやめてよ！！そんな事しても何にもならないよ！皆怪我を治してもらって平和に暮らしたく無いのｯ!?なんで…なんで…いい人だっているんだよｯ！？彼女みたいな人が！」

乱の心からの叫びだった。私達はただ平和に暮らしたいだけ。でも、怪我があっては苦しみ続けるだけ。人間は時が経てば自然と治る。しかし、我等は手入れしなければならない。

「乱藤四郎。良いよ。手入れしたら出ていく」

乱「ｯ……！で、でも僕まだ助けてもらったお礼してないよ！」

そうだ。お礼がまだなってない。助けてもらい、手当してもらい、薬研を戻してもらった。

「乱藤四郎、それでいいの。人間がしたことは人間がしなきゃならない。神様である君達が心配することじゃない」

「早く終わらせよう」そういった彼女はこの本丸全体に霊力を流した。

枯れていた草木も、濁っていた池も本丸自体も元通りになっていた。もちろん、他の刀剣男士や折れた弟達も戻っていた。

一期「博多…前田…秋田…骨喰…五虎退……！！」

「「いち兄！」」

「こんのすけ。私は帰るから。この神様の元には私はいらない……化け物はいらない(ﾎﾞｿｯ)」

こんのすけ「で、ですが……」

五虎退「あ、あの……た、助けてくださってありがとうございます…」

「別に。助けたいから助けた迄。じゃあね」

嗚呼、貴方は行ってしまわれるのですか。

あなたにお礼をしたいのに人間不信のせいで……

「水色さん水色さん」

一期「あ、はい…」

「兄弟共々仲良くね」

嗚呼、あなたに謝りたいです