刀剣男士と化け物 ページ11
一期side
桜が舞う。その中央には懐かしい人影。
薬研「……？なっ、なんで……俺っちは確か…」
一期「薬研！」
薬研「！…いち兄……ｯ!」
やはり、折られたことにより人の子に警戒をする。彼女は何も考えてない。ただ、助けたいという思念があると思う。
「…そんなに警戒しなくとも私はすぐここを去りますよ。代わりに君の弟やここの刀剣男士達を治させていただきたい」
乱「え、やだよ！僕はあなたにここの審神者になってほしいよ！それにみんなもきっと…」
一期「私もその方がよろしいのと。こんのすけはどうですか？」
こん「政府からは引き継ぎとして送ってもらったのですが…ご本人はいやいやですし……」
薬研「そのほうがマシだと思うぜ。いち兄。後ろ見ろ」
薬研に促されるがまま後ろを見れば弟達や他の刀剣男士が後ろにいた。彼女に行く目線は「出ていけ」と言わんばかりの視線だった。
鶴丸「さっきから見ていればお前、変な力使っているだろ。目の色が変わるなんて驚きだねぇ」
青江「幽霊の類ではなさそうだけど」
髭切「妖だったら容赦なく斬っちゃうよ？」
三日月「去れ、人の子。ここにはお前は必要ない」
全ての刀剣男士とはいかないが彼女にここから出るように言う。だが、ひとつ疑問が出た。
鶴丸殿が目の色が変わると言った。普通の人の子にはそんな事がありえるのだろうか。
「私は幽霊でも妖でもない。人間……でもないはず。でも、このままでは去ることはできない。貴方達を治したい」
鶴丸「そう言っておきながら騙すんだろ？そんな驚きはいらないんだ。去らないなら、殺 るしかないのだが」
「私は騙すことが嫌いなんですよ。それにまだﾀﾋんだらいけないんですよ。物語を紡がなきゃならない」
幽霊でも妖でもない。人間でもないはず。
ならば彼女は私たちと同じ神の類？
いや、それならば神気を感じるはずなのに彼女からは感じることは無い。
それに物語とは？なんの物語だろう？
三日月「一期」
一期「あっ…はい、どうしましたか」
三日月「その人の子に何をされた？」
一期「…私は…私と乱は審神者部屋にいる所を彼女に助けてもらい、手当をしてもらった迄です」
三日月「それ以外は何も無いのか？」
一期「それ以外は…」
何もなくない。視線を気にする仕草や鶴丸殿が行った目の色が変わる。言うべきか言わざるべきか
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作者名：自由陣 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/rekishilov1/
作成日時：2018年4月21日 14時
