【刀剣】粟田口が普通な粟田口【乱舞】

伍拾漆 ページ15

本丸のゲートから転送され着いた地面に桜吹雪が舞う
五つの人影はゆっくりと立ち上がる
現在、江戸の外れの森


「わぁ〜！懐かしいですね！江戸ですよ！」


「そうだな、だが、これからはどうするか…なぁ」


「とりあえずは待ち人を探す…にゃ」



江戸を懐かしく感じる刀剣男士達は早速、政府から派遣されたものを探す
鎬は思った




(これが江戸か…あんまり見なかったから街並みなんて覚えてないな…)



「やっほ〜！！こんにちは！！」



隊員の後ろからその場にふさわしくない元気で柔らかい声がした
その方向には刀を携えたものが一人
神気からして同類だろう


「こんにちは。今回、歴史改変を阻止するべく政府から派遣された刀剣男士、不動正宗です。今回は編成で僕が入ります。今回の目標は明暦の大火を予定通り発生させるために歴史遡行軍を殲滅すること。です！」


刀剣男士、不動正宗も同じく徳川家所有の刀だった
そうなると政府も考えたものだろう
物吉達は作戦を伝え、不動正宗は南泉と回ることになった


「注意点を言います。聞いてて。ひとつ、人にできるだけ見つからないこと、目立たないこと。ふたつ、遡行軍は殲滅対象。見つけ次第殲滅を。みっつ、全員生還。です。これは必ず守ってください」



「分かってるって。帰ってこないといち兄うるさいし」


「うるさいどころかキモイくらいにウザイ」



「(キモイくらいにウザイ…？)」



後藤と鎬の返答に不動正宗はわからない反応をした
それはそうだろう
こんな答え方にどんな人物かは思いつかないだろう









「さぁて！歴史改変を止めちゃいますよ！！」

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